- リリース日:2022年7月27日
- 個人評価:★★★★
はじめに・・・
今回は2023年にリリースされたパヒューム (Perfume)の7枚目のオリジナル・アルバムの プラズマを紹介します。
2019年9月のオールタイム・ベスト[Perfume The Best “P Cubed”]を挟んで、2018年の[Future Pop]以来の久々のオリジナル・アルバムです。
今週12月30日は Perfume ライヴ「Perfume Countdown Live 2023→2024 “COD3 OF P3RFUM3” ZOZ5」に行ってきます。
P.T.A.会員ではないので大晦日のニュー・イヤー・カウントダウンの日ではない12月30日参戦ですが、初Perfume体験なのでチケット購入できてから年末年始休暇一番の楽しみです。
それもあり、今年リリースのEP[ムーン][すみっコディスコ]はそれぞれインプレッション済なので、2022年リリースの目下の最新オリジナル・アルバムプラズマのインプレッションです。(個人的都合のこじつけで今さらレビューにならない言い回しにしてます…)
アルバムについてはこの作品は音楽ナタリーサイトに端的な紹介がありました。
タイトルの“プラズマ”とは「固体・液体・気体に次ぐ物質の第4の状態である」と言われている。
Perfumeの4年ぶりアルバムは「PLASMA」8月からアリーナツアーで全国9都市へ | 音楽ナタリー
その次がない第4の状態だとPerfume のその後の活動は??
と心配してしまいますが、今は忘れておきましょう。
アルバム・インプレッション
Perfume のアルバムは日頃、聴き流ししており音と声の心地よさを堪能するという聴き方をしていて、正直、じっくりアルバムに向き合って聴くというのは初めてだったります。
まず、今作はアルバムジャケットが良いです。
赤いライトに映った3人と上からの白いライトの色合いがどぎつくなりそうでならない、個人的に今までの中で一番好きなアルバムジャケットかもしれません。
Perfumeのアルバムはオープニングのインストが一つのキモと思っているのですが、スペーシー感の強さと3人のコーラスが交わる1曲目のインスト[Plasma]からして今までのイントロ曲と一味違います。
ラストの「プラズマ~~~」というウィスパー・ヴォイスに良い意味でPerfumeらしくない色気を感じます。
イントロに続いて[Time Warp]。
これはPerfumeらしいポップな曲です。四つ打ちビートが90年代のJ-POPっぽさやデビュー時の歌謡テクノとか言われた時期を思い出させます。
楽しく仕上がっててライヴ映えしそうです。
3曲目は[ポリゴンウェイヴ]。
これはちょっとR6B,ファンク的なノリが感じられますが、あくまでPerfumeらしいテクノサウンドが核です。適度なスピード感が心地よいですね。
このPVは3人の麗しき姿がはっきり見られてレトロヒューチャリック感があって好きです。
4曲目は[再生]。
これもポップなPerfumeです。生っぽいドラムやキラキラした色々なパターンのキーボードサウンドが散りばめられていてノリが良い曲です。
これもPVでキャリアを振り返る3人の映像が観られるファンにとってはうれしい作りでアルバム内のPVで一番好きです。
PV見るとより曲の良さが感じられるPerfumeらしい元気を貰えるポップ・チューンです。
ここまで2,3,4曲と既発シングル曲が続きました。
今回、既出シングル曲は M2 [Time Warp], M3 [ポリゴンウェイヴ], M4 [再生], M7 [Flow], M12 [さよならプラスティックワールド]になります。
既発シングルをほぼ未聴の状態でアルバムに臨んだので意識することなくアルバムトータルを聴けましたが、初め数回聴いた時は分かり易いポップさが減ったなという印象を受けました。ただいざライヴに行くとなって改めて聴いてみると3曲とも粒揃いだったりします。
5曲目はディスコティックな[Spinning World]です。
ファンクっぽさもある懐かしさと大人っぽさを感じる佳曲です。
次の6曲目の[マワルカガミ]は往来のPerfumeらしいテクノ・チューンなのですが、これも大人っぽさと色気を感じる曲です。
8曲目の[∞ループ]や、10曲目の[ハテナビト]もそんな雰囲気を持ってます。
7曲目の[Flow]も既発シングル曲です。
この曲が個人的にアルバム内で一番好きな曲でした。
ノスタルジックなメロディがうるっと来るPerfume流バラードといった心地よいサウンドです。
歌詞も良いですね。中田ヤスタカさんはあまり意味を持つ歌詞よりも音にあった歌詞にするとどこかで聞いたことがありますが、ゆったり目の曲だ歌詞が自然と耳に入るので、より聴き手がイメージを浮かべやすいです。
9曲目の[Drive’n The Rain]も良い意味で今までのPerfumeらしくない新境地といった感じのAORやR&Bっぽい雰囲気を持つ曲です。
アルバム唯一の6分超えの曲だけあり、歌詞に男女の恋愛は歌われてないようですが、ラヴソングっぽく聴こえる雰囲気を重視した面白い曲です。
ラストの[さよならプラスティックワールド]はPerfumeらしいテクノ・ポップです。
Bメロが終わったあたりのシティ・ポップっぽいキーボードサウンドや、その後のコーラスに入る前の「変わる~ 変わる~ 変えるよ~~」のところであまり加工されていない声が聴けるところが新鮮だったりします。
こうして聴いていくと大人っぽさとほんのりと色気を隠し味としたノリの良い曲が詰まってます。
R&Bやファンクっぽさを取り入れて、シティポップを始めとした80,90年代のJ-POPやディスコっぽいノスタルジー感と、Perfumeのフューチャリスティック感を強めたサウンドの融合が今回のアルバムの持つ特徴として感じられました。
超絶キラー・チューンやドラマ等で大ヒットした曲はないですが、ライヴ映えを重視した曲が詰まったアルバムになってます。
こうしてアルバム通して何度か聴いていきインプレッションしていくと今まで自分がPerfumeのアルバムをいかにながら聴き、流し聴きしていたかわかる位、一曲一曲の感想が出てきます。
この曲中心のライヴも良いなぁと思いましたが、リリース直後の昨年2022年夏にアルバム・ツアーしているのですよね。こっちも観たかったです。
と、年末最終週に3時間程を取って、アルバム聴きながらつらつらと書いてたら年末ライヴがもう明後日になってしまいました。
楽しみだなぁ~~~。
参考サイト
アルバム・インプレッションでは他の方のレビューは見ないようにしているのですが、Perfumeの熱心なファンの方のこのアルバムのレビューがいくつか見られました。
そんな中で印象に残ったものを紹介です。
皆、それぞれ見方・聴き方が異なり参考になりつつ、まだまだ聴きこみが足りないと感じたりします。
楽曲の感想の中でも幾度か出したキーワード「大人のPerfume」「暗め『陰』のイメージが際立つ」がアルバム全体を通しても言えることかなと思います。
Perfume New Album『PLASMA』全曲感想。| no+e ak-viden
いい意味でインディーゲームのサントラっぽいというか、既存のパフュームらしいダンス・ポップと現代の音楽業界におけるトレンドが、多角的な方向から幾重にも反射しあって無限大∞のプラズマを解き放っている。
Perfume – PLASMA | Welcome To My ”俺の感性”
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