- リリース日:2022年3月4日
- 個人評価:★★★☆
はじめに・・・
今回は2022年にリリースされたステレオフォニックス (Stereophinics)の12枚目のオリジナル・アルバムの [ウーチャ!(Oochya!)] を紹介します。
2022年にリリースされたアルバムをやっとある程度一通り聴きこめました。
そんな中で大好きになったアルバムをこのサイトで紹介していきます。
今回はその第一弾です。
ステレオフォニックス (Stereophinics)はイギリスはウェールズのロックバンドです。
1997年にデビューアルバム[Word Gets Around]をリリースしてから、イギリスでは8作のアルバムがNo.1に輝き、ほとんどのアルバムがトップ10に入るというイギリス本国ではライヴ動員はスタジアム級という国民的な人気を誇るバンドです。
本国で絶大な人気を誇るという意味では、マニック・ストリート・プリーチャーズあたりと立ち位置がにてるのではないでしょうか。(違ってたらすみません。)
実はこのバンド、2年程前に聴くまでは恥ずかしながら知りませんでした。
1997年デビューなので私のロック視聴空白期にデビューしたバンドです。
ですが、たまたま”90年代 名盤”のキーワードで知ったバンドで、デビューアルバムの[Word Gets Aroud]を聴いて一発でノックアウトされました。
やっぱり私はストレートなロックが一番好きなんだな、と改めて認識させてくれたバンドです。
デビューアルバム以降も2,3年に1枚というコンスタントなペースでアルバムをリリースし、今作で12作目。
さすがに全ては聴けてませんが、しっかりステレオフォニックスの名前はしっかり胸に刻まれました。
私は暫くステレオ”フィ”ニックスだとずっと思っていたこともあり、日本人には覚えにくくく発音しずらいバンドです。
日本にもフジロックやSUMMER SONIC等のフェス中心にまめに来日していて、同時に単独公演を一緒にしてくれてるみたいです。
こんなところに真面目なバンドというイメージをしてしまいます。
アルバム・インプレッション
私がステレオフォニックスを知ってから初めてリリースされたオリジナルアルバムということで期待を持って聴き始めました。アルバムは全15曲。1時間越えの大作ですが心して聴きます。
ヴォーカル・ギターのケリー・ジョーンズが語るには、変わったタイトルは彼らがスタジオで良く使っていた言葉で、「よっしゃあ、やろうぜ!」 という意味だそうです。
まず1曲目の[Hanging On Your Hinges]で先制ノックアウト。
軽く歪んだファズの効いたギターのリフが繰り返されて耳にこびりつくこの曲は、勢いがあってストレート過ぎてかっこよすぎです。
2曲目の[Forever]と3曲目の[When You See It]はどちらもミディアムテンポでエモいメロディが印象的な曲。
タイプは違えど1曲目同様にロックの熱い心が伝わってくる聴き心地は全く変わりません。
3曲目以降はミディアムテンポでメロディアスな良曲が続いていきますが、流れを良い感じに変えるのがバラード曲です。
7曲目の[Leave the Light On]はリリカルな歌詞と少しドラマティックな展開が感動的な曲だし、9曲目の[Every Dog Has Its Day]はピアノ中心で、人生の負けを経験や失敗した人を優しく慰めるシンプルなバラードになっています。
これがお涙頂戴や売れ線ではなく、いいタイミングで挿入されているのがこのアルバムのミソです。
後半もロックソングとミディアムチューンとスローチューンがぼほ交互に展開されていき、どの曲もメロディ重視の佳曲が続き、ロックソングではひたすら気分を盛り上げてくれます。
8曲目の[Running Round My Brain]なんかは度直球な伝統的な英国ロック。
ブルージーなギターリフに味のある枯れたギターソロが絡んできてパンクやニューウェーヴの香りさえしません。
ちょっと曲数が多すぎてさすがにお腹いっぱいになってくるなと中盤以降感じますが、この中でどれを絞れば良いのというとこれを外せばという曲は意外とありません。
曲調はアメリカンロックのテイストを持ち、カントリーミュージックに影響されていても歌詞がナイーヴで適度に屈折していて、イギリス特有の湿り気があるのでアメリカンロックっぽくは絶対ならない。
でもイギリス人は基本的にトラディショナルなアメリカンミュージックが好きだったりする、そんな国民性を反映しているのが国民的ロックバンドになった所以だと思います。
そして明らかにライヴが良い事間違いなしということが目に浮かぶ曲達であることから、またフェスでも良いので日本に来てくれたら見に行きたいです。
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