2023年11月 今月のこの逸曲(洋楽編) Part.5
- リリース日:2023年11月10日
今回は2023年11月にリリースされた[ジャック・ハーロウ](Jack Harlow)の [ラヴィン・オン・ミー] (Lovin On Me)を紹介します。
ジャック・ハーロウは、アメリカはケンタッキー州ルイビル出身のラッパー,ソングライター,ヒップホップミュージシャンです。
今年2023年4月に[Jackman.]というアルバムをリリースしてますが、これはそこからのシングルカットではなく単発シングルです。
日本での知名度がある白人ラッパーというとエミネムかビースティーかポスト・マローン位で、本場のアメリカでのラッパー知名度も日本と変わりないのではないのでしょうか。
アメリカのヒップホップ人気を考えるとコアなヒップホップファンではない私からすると圧倒的に白人ラッパーってすくないなぁと感じます。
いや、その理由を今日ここで書くわけではないのですが…
いろんなアーティストがいるんだとは思いますが、白人ラッパーのヒット・メイカーとしては久々出た人です。ハードなラッパーではなくて良い意味で軽いところがこの人の魅力です。
コラボだとLIL NAS Xと共演してビルボード・トップ100の初のナンバー・ワンになった[INDUSTRY BABY]や、今年はジョン・クックと共演した[3D]がヒットしてで日本でも知名度が上がりました。
昨年は女性シンガー ファーギーの[Glamorous]を元ネタにクールに仕上げた[First Class]がナンバー・ワンになっており、ちょっとしたハードボイルド感と脱力的なサウンドと軽いけど虚無さもあるラップがかっちょ良く印象的な曲でした。
そしてこの新曲[Lovin On Me]でジャックにとって3曲目のビルボード・トップ100のナンバー・ワンになりそうです。
アメリカでもイギリスでもチャートの上位に食い込んできて、アメリカではビルボード・トップ100で初登場2位、イギリスではナンバー・ワンになっています。
元ネタは、キャディラック・デールの[Whatever (Bass Solique)]という曲で、サビの部分を早回しで取り入れてます。
一聴するとあまりピンと来ないクールなR&Bヴォーカル曲といったこの元ネタ曲のおいしいフレーズだけを使ってうまくポップな新しい形のヒットソングを作り出してしまうというところが上手いですね。
この曲もTikTokから火が着いたのですが、必殺フレーズ繰り返しなので、ヒットするのも頷けます。
日本でも洋楽ヒップホップの入口になりそうなポップで聴きやすいヒップホップ・ソングです。
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