タイトル:2023年9月 今月のこの逸曲 (洋楽編) Part.2
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今月のこの逸曲 (洋楽編)の2曲目は、バッド・アイデア・ライト? (Bad idea right?) – オリヴィア・ロドリゴ (Olivia Rodrigo)を紹介します。
今年、セールス的にも話題的にもトップ級のオリジナル・セカンド・アルバム[GUTS]が2023年9月8日にリリースされました。
2021年5月リリースされたデビュー・アルバム[SOUR(サワー)]から2年ぶりの新作です。
そして、この[Bad idea right?] は[GUTS]からのセカンド・シングルです。
Billboard Hot 100 ではナンバー・ワンになったファースト・シングル Vampire (ヴァンパイア)が今でもチャートの上位につけてますが、続いてこの曲もトップテンに入りしました。
Vampire が歌詞とPVも合わせて、ちょっとオカルトチックな失恋相手攻撃ソングで、曲もダイナミックな展開があり、圧倒的な歌唱力にも磨きがかかり、スケール感の大きなアーティストへの成長を感じる曲でしたが、この曲はガラッと変わりファニーな曲になっています。
オリヴィアというと失恋ソングや別れた恋人に対する攻撃ソングというイメージがありますが、この曲の歌詞はオリヴィアにしてはコメディタッチになっています。
別れた相手とって都合が良いタイミングで電話がかかってきて、頭が混乱して「これってまずいよね? (Bad idea right?)」とわかっちゃいるけどついつい相手の家に行ってしまうというストーリーです。
ダメだとわかっていても自分に対する言い訳をしていく歌詞が、今までリアルな失恋ソングを支持していた女性ファンには賛否があるかもしれないですが、男性の目から見るとなんとも可愛くファニーに感じます。
PVもVampireでの艶やかなイメージとはガラッと変わって極々普通のアメリカのティーンエイジャーの女の子を演じてます。
曲はデビュー・アルバムの[brutal]あたりに通じるポップ・ロックで、グランジぽくもブリット・ポップぽくもあり、ヒップホップ的な語りもあったり、それらをオリヴィア印に仕上げてしまうところはもうお手のものでしょう。
オリヴィアは実験的でエキセントリックなアーティストではないかもしれませんが、なんといってもポップ・ロックが基本であり、ティーンの女の子だけでなく、往年のポップス、ロックファンもしっかり楽しませてくれるところが嬉しいです。
今後、さらに大人の女性になっていくにつれてアーティストとしてどんな成長を見せてくれるか楽しみです。
続いて2023年9月の逸曲(洋楽編) 3曲目に続きます。
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