ナウ・アンド・ゼン (Now And Then) – ザ・ビートルズ (The Beatles)

Now And Then-The Beatles

今年の秋は10月になっても東京は30℃近い日があって暑かったり寒くなったり、夏を引きずる秋でしたが、さすがに11月に入り寒い日が続いてます。
11月は晩秋の月ですが秋を通り越して冬の気配を感じるようになりました。

そんな月の今月の逸曲は、世界一の神バンドの久し振りというよりも晩秋にふさわしい奇跡の新曲からスタートです。

2023年11月 今月のこの逸曲(洋楽編) Part.1

  • リリース日:2023年11月2日
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今回は2023年11月にリリースされたザ・ビートルズ (The Beatles)の [ナウ・アンド・ゼン] (Now And Then)を紹介します。

この企画も9月から3ヶ月続いてますが、毎月毎月大物アーティスト/バンドの新曲がリリースされるものなんだなとつくづく感じます。
9月はザ・ローリング・ストーンズ、10月はガンズ・アンド・ローゼスと、そしてなんと今月11月は、これ以上の大物はいないという極めつきのロック界のレジェンドを超越した革命的象徴であるザ・ビートルズです。

音楽サイトや雑誌だけでなく、一般のテレビやニュースサイトでも日本中の人達の耳に入ったニュースなので詳しいことは割愛しますが、この曲は、1990年代にレコーディングを試みた曲であり、当時、ジョンの声がピアノからうまく分離できず未完成に終わったとのことでした。

現在のAI技術を利用してジョンのヴォーカルをクリアに再現できるようになったとのことです。
情報の蓄積とそのアウトプットという漠然なイメージを持っていたAIが映像や音というアートの分野まで侵食していることを考えるとこの先の世界はAIを使ったIT技術でどのように変わっていくのか楽しみという感覚はなくなりなんか怖ささえ感じます。

曲自体は70年代にジョンが作詞作曲した曲のデモからAI技術を使って

曲自体は70年代にジョンが作詞作曲した曲のデモからAI技術を使って、AIにジョンの声を覚えさせ、ジョンの声を分離・再現し、残っている元ビートルズ・メンバーであるポールとリンゴが演奏・制作に加わり、亡くなったジョージの録音済みのギターもフィーチャーされているとのことです。

ジョンの声を分離・再現し、残っている元ビートルズ・メンバーであるポールとリンゴが演奏・制作に加わり、亡くなったジョージの録音済みのギターもフィーチャーされているとのことです。

The Beatles – Now And Then (Official Music Video)

そして私の曲の感想はというと、いい曲か否か・名曲か凡曲ということを語るのは野暮ということで、一言でいって懐かしく郷愁を誘われるという印象を持ちました。
暖かさを名残りのまだ残していて心も体も寒くなったけど芯から冷えてないこの晩秋という時期に聴くのにはぴったりな曲です。

歌詞も非常にシンプルですが、ジョンや他のメンバー、そして新旧のファンの目線で様々な捉え方ができる詩になっています。
愛する人との別れや離れてしまった人や亡くなった人を悲しく思うという訳でもなく、大切な人を愛する気持ちや、側にいてほしいという慕情の心が歌われているように感じます。

物悲しいマイナー調のメロディもありますが、ジョンのヴォーカルとピアノのみで始まりながら、リンゴのドラムとポールのベースが加わり、サビ前からストリングがかなり強調されており、ギター・サウンドもアコースティック、エレクトリックと多彩な使われ方をされています。
さりげないコーラスや時々入るポールの印象的なベースラインとフィルインも、ある意味ビートルズらしい曲と言って良いのではないでしょうか。

そして何よりジョンのヴォーカルがザ・ビートルズの新曲であることを感慨深くさせます。
今更の当たり前のことですが、やっぱり声が良いとか上手いとかを超越したオンリーワンの魅力があります。

私が生まれた時にはビートルズは既に解散していて、70年代はまだ幼少から小学生であり、洋楽を聴くなんてことはなかったのですが、70年代という昔に録音された曲だから懐かしい訳ではなく、私で言えば子供の頃というか昭和時代の憧憬を思い起こさせる曲です。
それでいて2023年のサウンド・プロダクションで作られているので決して古臭くさは感じないといったところです。

「ビートルズ最後の新曲」とどこのニュースでも語られるのは耳タコですが、やっぱりリリースされた今、しっかり聴いておきたい曲です。

参考サイト

ザ・ビートルズの新曲ということでネットの情報は溢れかえっているのかなと思ったが、熱い思いがこもったレヴューは意外となかったりしました。
この曲の逸話の一つの主題であるAIを活用して出来たビートルズの新曲という情報としては、WIREDのサイトがわかりやすかったです。

ビートルズのオリジナルメンバー4人が揃った最後の新曲「Now and Then」が公開された。ピアノの音にかき消されていたジョン・レノンの歌声がよみがえったのは、AIの進化とピーター・ジャクソン監督の手腕によるものだ。

ビートルズ最後の新曲「Now and Then」は、こうしてAIの技術を駆使して世に送り出された | WIRED

続いて2023年11月の逸曲(洋楽編) 2曲目に続きます。

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