スウィートナー (Sweetener) – アリアナ・グランデ (Ariana Grande)

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  • リリース日:2018年8月16日
  • 個人評価:★★★★☆

R&B界歌姫のスムーズな至福をもたらすアルバムです。

 今回は2018年にリリースされたアリアナ・グランデ (Ariana Grande)の4枚目のオリジナル・アルバムの スウィートナー (Sweetener)を紹介します。

 2017,2018年リリースのアルバム・レビュー群は、私が3年以上前の2019年頃にテキストに書いたままだった感想をリライトした蔵出しです。
 稚拙だったり的外れだったりしますが、誤字脱字ベースの修正メインとし、あまり不必要な加筆はせずにアップします。

アルバム・インプレッション

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 この投稿アップ時点の2023年の活動は大人しめですが、今はキャリアの頂点の真っ只中にいるアリアナグランデのスウィートナー (Sweetener)を聴きました。

 前作[デンジャラス・ウーマン(Dangerous Woman)]を聴いた時はそれほど聴きこんでなく、さらっと流してしまいましたが、それから2年ぶりのアルバムであり、その間に彼女に関する大きな出来事としては、イギリスはマンチェスター・アリーナのコンサート終了後の爆破テロ事件でしょう。死者を伴う大きなニュースとして日本でも取り上げられてました。

 そんな事件を乗り越えつつ、このアルバム[スウィートナー (Sweetener)]は、彼女の「音楽は人に希望や自由や幸福を感じさせるものでなくてはいけない」という思いから作られています。
直接的な前述の事件に触れるような曲はないですが、とにかくスムーズで綺麗な曲が多く、アリアナの歌が乗ると至福の時をもたらしくれ、意識的なのか押し付けがましく無くあくまで前向きなメッセージが込められている曲が多く、セクシャルな表現は抑えめになっているようです。そんな自然体でありながらアーティスト・アリアナの意志を感じつつ、スムーズなR&Bアルバムとなっているところが個人的に2018年ベストの一つです。

 アルバムには半数の曲のプロデュースにも関わっているファレル・ウィリアムズ、ニッキー・ミナージュ、ミッシー・エリオットといった最高峰のミュージシャン達がゲスト参加していますが、あくまでアリアナのスムーズなヴォーカルが一番の魅力です。
50分位の丁度良い時間のアルバムで良曲揃いなので途中でだれることがないです。

 そもそも日本だと洋楽アーティスト自体の情報が少ないですが、アリアナというと今やセレブ中のセレブで親近感を感じるような女性では全くないのですが、何の気なしに売れてるから聴いてもようと聴いたこのアルバムの美しさと完成度の高さには感銘を受けました。

 アリアナは女性R&Bシンガーの部類に入りますが、レジェンドであるホイットニー・ヒューストンやビヨンセのような声を張ってこぶしを回して熱く歌うタイプのシンガーではなく、声域は広いけど地声の綺麗さを生かした力を入れない歌い方が個人的にはすごく好きです。

 アリアナの天に昇っていくような歌いだしのアカペラで始まる「レインドロップス」からアップテンポな「ブレイズド」でうっ!と来て、その後、ミドルチューンを織り交ぜながら、シングルにもなった9曲目の「ブリージン」や、マックス・マーティンと組んだ10曲目の「ノー・ティアーズ・レフト・トゥ・クライ」あたりのアップテンポだけと哀愁味のあり、アリアナの歌い上げ度が高いナンバーが印象に残りました。
 間に挟まれる6曲目の「スウィートナー」や、7曲目の「サクセスフル」なんかも珠玉のメロディを持ったチューンでアリアナのヴォーカルしかあり得ないくらいの麗しい楽曲に仕上がってます。

 日本にも癒し系の女性シンガーはいますし、韓流女性グループの歌唱力の高さは素晴らしいです。
けど、セクシーな表現も含めてアリアナの声は聴いてるだけで癒されるのが流石に一流の本場アメリカのエンターテイナーですね。
 
 2020年リリースの「ポジションズ (Positions)」ではちょっとセクシャルな領域に踏み込みすぎたかなという感もありますが、今後も聴き続けて行きたいアーティストです。

参考サイト

 このアルバムの全曲紹介が、セレブ・海外トレンド紹介サイトの[FRONTROW] で取り上げられていました。私のようなアリアナ初心者向けの解説なのでとっかかりに一読するには良い情報です。

アリアナ・グランデが2年ぶり・4枚目のアルバム『スウィートナー』で、世界97ヵ国のiTunesで1位を獲得。2017年の英テロ事件後初のアルバムとなる『スウィートナー』でアリアナが伝えてたいこととは?全15曲をフロントロウの大柳編集長がたっぷりと解説します。

アリアナ・グランデのアルバム『スウィートナー』全15曲を解説【裏話つき】 | FRONTROW

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