ブルーム (Bloom) – トロイ・シヴァン (Troye Sivan)

bloom-Troye _Sivan
  • リリース日:2018年8月31日
  • 個人評価:★★★★

今後の成長と大化けの期待感が持てるアーティストです

 今回は2018年にリリースされたトロイ・シヴァン (Troye Sivan)の2枚目のオリジナル・アルバムの ブルーム(Bloom)を紹介します。

 2017,2018年リリースのアルバム・レビュー群は、私が3年以上前の2019年頃にテキストに書いたままだった感想をリライトした蔵出しです。
 稚拙だったり的外れだったりしますが、誤字脱字ベースの修正メインとし、あまり不必要な加筆はせずにアップします。

ブルーム [輸入盤][CD] / トロイ・シヴァン

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 何気なく話題になっていることから聴いたトロイ・シヴァンの2018年のアルバムです。
 南アフリカ生まれ、オーストラリア育ちのシンガーソングライター、俳優、Youtuber とのことです。

 18才でLGBTであることをカミングアウトし、俳優としても活躍する24才の若手イケメンアーティストという経歴にはフレッシュという印象以外の興味はないのですが、聴いた限りなかなか素晴らしいアルバムです。

 声の感触もそうですが冷やっとした感覚のシンプルなサウンドながらもクールだけど温かみのある歌が聴けます。
 メロディーがはっきりしていて80年代っぽい懐かしい甘酸っぱさも感じられ曲のクオリティもなかなかです。
 サム・スミスから憂いの要素を薄くして、よりエレクトロニポップに若返らせたようなヴォーカル中心のR&B/エレクトロです。

 1,2曲目は幻想的な浮遊感があるトラックでメロディアスな佳曲です。
 甘酸っぱい味もしそうなスローでメロディアスな1曲目の[Seventeen]からアルバムは始まります。
 「僕が17歳の時に愛を探しに出掛けた」と言う言葉は彼がゲイであることをカミングアウトした時期と重なり、そんなことを考えると単なるラヴ・ソングとは異なる彼にとって重要な曲のように感じられます。

 2曲目[My My My!]は1曲目の意味深な歌詞とは異なる「僕から逃げないで、君が欲しい」と繰り返し歌われるシンプルでポップなラヴ・ソングでティーン女子のハートをグッと掴むのがわかります。

 個人的にはアコースティックギターをバックに幻想的なキーボードが絡み、優しい歌が心地よい3曲目の[Good Side]が気に入りました。
 この曲が今後のシヴァンの生長の鍵を握っているような、悲しげだけと希望的なメロディアスな曲が書けるんだと感じる名曲になっています。

 6曲目のアリアナ・グランデをフィーチャーした[Dance To This] のPVを見ましたが訳のわからない内容でまだ青臭いですね。
 この手のポップアーティストは独自のオーラをまとって存在感を身につけてなんぼだと思うので、そこはまだまだという感じです。ただ今後、これぞシヴァンの代表曲が生まれて、オリジナリティをしっかり確立しそうな期待感が溢れてくるアルバムです。

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