Pray For The Wicked – パニック・アット・ザ・ディスコ (Panic! At The Disco)

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  • リリース日:2018/6/22
  • 個人評価:★★★★

2019年のポップ・ミュージック・マジック・アルバム代表格です

今回は2018年にリリースされたパニック・アット・ザ・ディスコ (Panic! At The Disco)の7枚目のオリジナル・アルバムの [プレイ・フォー・ザ・ウィキッド] (Pray For The Wicked)を紹介します。

2017,2018年リリースのアルバム・レビュー群は、私が3年以上前の2019年頃にテキストに書いたままだった感想をリライトした蔵出しです。
稚拙だったり的外れだったりしますが、誤字脱字ベースの修正メインとし、あまり不必要な加筆はせずにアップします。


今作は2016年にリリースされたアルバム「DEATH OF A BACHELOR(ある独身男の死)」に続く6作目のオリジナル・アルバムです。
今のメンバーはヴォーカルのブレンドン・ユーリだけで彼のプロジェクトのようになったようです。

いままで4,5枚目は聴いてますが、さらりと聞き流していてダンディでどこか高貴な格式の高いダンスをフィーチャーしたポップ・ロック・バンドというイメージでしたが、今作からのシングル「High Hope (ハイ・ホープ)」でチャートを賑わしてるので今回は流さず聞いてみました。

今までと比べるとよりメロディにフックを感じ、ロック色が強くなり、メロディーで勝負という曲がチャート上位に入っていると嬉しくなりますね。
80年代チックでもあり、例えは古く良くないかもしれないですがスパンダーバレエとかABCあたりの良い意味で品の良いUKのニューウェーヴ・バンドを思い出させます。
ブレンドン・ユーリは、タイプは違いますがスパンダーバレエのトニー・ハドリーにも負けない名ヴォーカリストだと思います。

このアルバムは、シングルで売れまくった「ヘイ・ルック・マ、アイ・メイド・イット」「ハイ・ホープス」のような楽しいポップロックナンバーだけでなく、ミュージカルっぽかったり、スタンダードナンバーっぽかったりする古き良き懐かしさが心地よいムーディーなナンバーが効果的に織り交ぜられているポップ・チューンが目白押しです。

表現は変ですが大人でも楽しめる知的感覚のあるアミューズメントパークで遊んでいるようなワクワク感があり、ヴァラエティに富んでいて、ホーンとストリングの使い方が絶妙で、私のようなアジア人が聞いてもどこかアメリカの懐かしい香りも感じられるのが良いです。

ラスト11曲目の[Dying in LA]だけアメリカン・ドリームに敗れたような歌詞が悲哀感を感じるストリングス主体のバラード・チューンで終わるのがシブカッコ良いです。

他サイトのレビューにも書かれてますが、トータルタイムは短くても(このアルバムは40分位)、心踊る曲が詰まったアルバムは通して聴いてもだれずることは無く、また次作も聴きたいなと思わせるところが良いです。

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