ミュージック・オブ・ザ・スフィアーズ・ツアー来日公演 (Music of the Spheres World Tour) – コールドプレイ (Coldplay)

今回は2023年11月に東京ドームで開催されたコールドプレイ (Coldplay)のミュージック・オブ・ザ・スフィアーズ・ツアー来日公演 (Music of the Spheres World Tour) をインプレッションします。

私は最終日の2日目、11月7日を観にいきました。

とにかく世界一のアリーナ・ロック・バンドに相応しく、アリーナという空間を目一杯使った一大エンターテインメント世界をまざまざと見せつけられ、バンドと観に来たファンがドーム全体で一体になるという素晴らしいライヴでした。

  • 公演名: ミュージック・オブ・ザ・スフィアーズ・ツアー来日公演 (Music of the Spheres World Tour)
  • 会場: 東京ドーム
  • 公演日時:2023年11月7日(火) 16:00開場, 18:00開演

はじめに・・・

言わずと知れた世界を代表するイギリスのロック・バンド、コールドプレイの日本公演に行ってきました。

野球やプロレス観戦で何度も訪れている東京ドームですが、音楽アーティストのライヴとしては実は初めてです。

たしか春頃、来日が決まりチケット発売されてから e+ とぴあ の一般販売でことごとく抽選はずれ。
相変わらず期間細切れの販売に行きたい気持ちが萎えてましたが、ライヴ1週間前から e+ でほとんどの席種で一般販売再開となり、熱も冷めてしまって迷いましたが、友人も行くということもあり、私用を来週にリスケして思い切ってチケット購入しました。

会場前、そして着席・・・

東京ドーム公演はとにかくお祭りです。

友人がコールドプレイ公演が始まる直前の19時前に来る予定でしたが、私は一人で早めの16時にドーム敷地内に入りました。

余裕を持って早めに敷地内に入り、グッズ売場を覗いたり、ドーム周りをブラブラしたり、気持ちの余裕を持ってお祭り感が味わえ本命の公演に臨めます。

ビッグなアーティストになればなるほど東京ドーム公演のみとなるので、日本中だけでなく、世界中からここに集結します。
外人さんも多くコールドプレイのTシャツを着た人達がドーム周辺を埋め尽くす様子をみると余計にワールドワイド感とお祭り感を感じます。

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まずは購入まで時間が掛かるグッズ売場を物色。

相変わらず混雑していますが、広い東京ドームでも場所が分かりやすいのが特徴です。
記憶の限りいつも同じ場所に特設グッズ会場があります。
そして並んでいる人数の割には流れが良いです。
私は16時半前に列に並び30分は待ちましたが、案の定、1時間後の17時にもなると長蛇の列は倍になります。

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ちょうど秋真っ盛りのこの時期のアウターが欲しく、デザインも良かったので奮発して11,500円の黒のプルオーバーフーバーを購入。
背面の[COLDPLAY]のバンドロゴがフーバーを下すと見えなくなるのでもうちょい下の位置に書いて欲しかった以外は満足です。
チケット代とほぼ同額という清水舞台物でした。

今日は11月初旬にしては暖かく、17時近くまではTシャツだけで十分な陽気でしたが、例年よりかなり暖かいとはいえ、17時を過ぎると肌寒くなってきます。
丁度良い気温となりフーバーを着込みました。

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こんな感じでお祭り感がふつふつ盛り上がってくると、昨日の寝不足で軽くダルさがあったので飲んでおいた栄養ドリンクも効いてきてて気持ちも身体も回復に向かいライヴ準備ができて来ましたので入場します。

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せっかくなので、今のJ-POPシーンのトップ・オブ・トップを見れるならとスペシャル・ゲストのYOASOBIも観ておくかと18時開演前の17:45には席に着きました。

個人的にはさすがにミスマッチだろぉと思ってましたが、本当に好きなのか、実はYOASOBIとCOLDPLAYの音楽が相性良いのか、付き合い(誰の?)で盛り上がっているか分かりかねましたが意外と盛り上がってました。
40分のライヴでしたがファンではないので内容は割愛します。

ここで東京ドーム公演あるあるとして知っている人にはわかっていたとは思いますが私に取ってはここで思わぬ大誤算が…

今回往来の貧乏性が出てしまい、私が取ったのは一番やすいB席でした。

いわゆるステージサイド席でステージ真横で見切れがある場所です。
しかも一番奥の方という位置でした。こんな感じの場所でした。
写真だとステージに近いように見えますが、実際バンドが主に演奏しているのは中央のほうです。

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通路から入った時はステージに近いので初めはおっと思いましたが、ステージを斜め裏側から見る席です。
しかも大型モニターが比較的下方に縦型に設置されているのでモニターに遮られて斜め裏でもステージが切れて見えないという始末。
ライヴ終わってからも無念さが残りましたが一番安い席(といっても12,000円)なのでやむを得ないとは思いましたが悔いは残りました。

ですので、ステージ全体がほとんど見えなかったため、ライヴのレビュー・感想とまではいかない体験記といったものになります。

コールドプレイだけではないと思いますが、大アリーナではメインステージから直線に反対側近くまで通路とミニステージがあるので、東京ドームではやっぱり3階席の後ろでも良いのでA or S席を取っておくべきでした。
席種と位置は必ず確認してから買うべきと痛感した1日でした。

ライヴ・インプレッション(体験記)

さて、友人も19時前に交通トラブルなく間に合い、YOASOBI終演から約30分後の19:15にはライヴスタート。

観客は満員といっても良い程埋まり、YOASOBI効果もあったと思いますが、洋楽ロック・バンドでよくぞ2日間のドームがここまで満員になったなと感心しました。
ほぼびっしり埋まり満員札止めまでもう一歩というところでしょうか。

入場時に謎のリストバンドを渡され、観客管理用のバンドかなと思いましたが、これが観客参加用ライトリストバンドになっています。

単に光っているだけでなく、機械的に制御されているのか客席の位置により色が変わったりします。
往来のライヴではステージ前方のファンクラブの人達がペンライトを振ったりはよく観ますが、全員参加できるというのは粋な計らいでした。
おかげで楽しくて腕振りまくりライヴ参加できました。
これだけでも「コールドプレイ、やるな!ありがとう!」といった気分になります。

残念だったステージサイド席も、客席全体で観客のこのライトがキラキラ光る様子を見回せるのが綺麗で良かったです。

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ライヴはというとE.T.のテーマが鳴り響く中、メンバーが現れ、目下の最新作[Music of the Spheres]から一発目の[Higher Power]から始まりいきなり盛り上げます。

後で知りましたが、ライヴは 4部構成で、Planets, Moon, Stars, Home と分かれていたようです。
惑星から月を周り、星達を仰いで地球という家へ帰るといったヴァーチャルな宇宙旅行をライヴを通して体験するといった感じでしょうか。

一大スペクトラルなストーリー性を持った演出に、コールドプレイのスペーシーな音楽と、東京ドームというお祭り感満載な大きな空間を使ったライティング等の仕掛けと、一級品のライヴの興奮を味わえる現在最高のエンターテイメントです。

前半、ヴォーカルのクリス・マーティンが観客に「落ち着いて、落ち着いて」という程の盛り上がりでした。

その後もアッパーな曲が続き[Viva la Vida]ではお約束の会場全体で最高に気持ち良い大きな大合唱。
流石にこの曲はいつ聴いてもバンドを代表する神曲です。

そしてクリスが動く動く。
もうかれこれ立派な中年・壮年男性ですがヴォーカルも合格点だしアクトが若いです。
私より少し年下ですが、見習って共に精進して常に体を万全にしたいと思いました。

中盤では、サプライズで親子ファンをステージに上げてアルバム[Ghost Stories]収録の[Fly On]のピアノ弾き語りをする粋な計らい。
素人親子さんなので突然のステージ上でぎこちなさを感じましたが、クリスのユーモアを交えた親子ファンとのやり取りと紳士的で優しげな語り方は神対応に近くほっこりする場面でした。

下記の記事は1日目も同じように熱心な親子ファンと共演したようです。
下記は初日の11月6日(月)の記事です。

それはボーカルのクリス・マーティンさんが、曲の合間に話していた時のこと。
1枚のポスターを持った1組の親子が、彼の目に留まりました。

コールドプレイがライブで「神対応」 未亡人のリクエストに応じて予定外の曲を披露 | NewSphere

そしてデビュー・アルバムからの名曲[Yellow]では観客のリストバンドがイエローに輝き会場と曲が一体化します。
私に取って初めて聴いた時はどうってことなく感じたこの曲も聴くたびに味わいが増してきて、ファンにとっては今やコールドプレイ見に来たら絶対に聴かなくては帰れない曲です。
そして、この曲を含めて音源でもクリアーで透明感のありながら芯の強い曲達はアリーナの大きな空間を活用したライティングで異常に映えます。

後半にはいると、最新作[Music of the Spheres]からの大ヒット曲[My Universe], これまた[Viva la Vida]に次ぐか並ぶかの名曲[A Sky Full of Stars]と続きます。

後、クリスのMCは断片的にしかわかりませんでしたが、後半で愛と平和と感謝のメッセージが語られます。
途中、両手でハートの形を掲げよう!とメッセージがありましたが、終始ノリノリの私もこれにはこっぱずかしくて出来ず… 今思えば残念。

MC、もう少しゆっくり目に話してくれれば良いのにと思いましたが、外人さんは日本人のたどたどしい英語はしっかり耳を傾けて聞いてくれる人は多いようですが、お願いしてもゆっくり話すことはしないようなので仕方ないです。

ラスト3曲のうち1曲目はアルバムは[Mylo Xyloto]から[Charlie Brown]です。
ご存知アメコミのキャラクター チャーリー・ブラウンを歌った曲です。
「So we’ll soar luminous and wired We’ll be glowing in the dark.(僕たちは光輝き弧を描き、暗闇の中で輝くんだ)」という歌詞が良いですね。
ライヴだと一層、希望的なメロディが映えます。

[Fix You]です。
これは本当にライヴで映える曲です。
お馴染みの曲の終盤の壮大で感動的に盛り上がり心が浄化されるメロディアスパートでは腕をずっと突き上げて大合唱です。

ライヴも終わりに近づくと[Music of the Spheres]をイメージさせる球体がドーム中を取り囲みます。
ラストの[Biutyful]がエンディング・ソングとなり終演となりました。

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返す返すもサイドステージ席なので、ステージ上のライティングや装飾、メンバーのフォーメーションも確認出来ないので、観て聴いて堪能したと言い切れないもどかしさはありますが、選曲は最新作中心ながら皆が聴きたい大ヒット曲は網羅されていたと思います。

私も期待を持って観に来たライヴであり、ロック・ポップス界の最高のアリーナ・バンドが観客に幸せを与えて、観客もそれに応えて参加して、バンドと共にその空間を分かち合う一体感と、アリーナ・ライヴでしか味わえない刺激的な演出とライティング、そしてアットホームな雰囲気がしっかり混じり合うよう考えられた構成と演出は本当に良かったです。
そして、エレクトロの小曲を挟むセトリ構成と、何よりも一曲一曲がフィジカルやサブスクで聴くよりも遥かにクリーンで芯が強く希望に満ちた演奏、ヴォーカルが心に沁みます。

先に書いたように東京ドーム公演はお祭りです。
観客は、出演者にこの気分を裏切らないステージを期待感一杯で来場します。
コールドプレイはそんな見に来たファンの大きな期待を上回るステージでしっかり応えてくれました。

セットリスト

私がここでつらつらと書くよりもさすがにこれだけの大物バンド。

すでにNMEのサイトにも初日のセトリが掲載されていましたが、さらに詳細なセトリが掲載されているサイトに多謝です。

LYFE8のサイトではしっかりと2日間のセトリに分けて掲載されています。
4つのステージ構成(Planets, Moon, Stars, Home)に分けてセトリが書かれているのも特徴です。

コールドプレイ | 日本2023セトリ*座席表 【東京ドーム】| LYFE8

参考サイト

同感!という感じのライヴ・レポを note に見つけました。
共には私が行った前日の初日11/6(月)のものです。

ずぼらなオッター|デザイナー | note

Coldplay MUSIC OF THE SPHERESWORLD TOUR in 東京ドーム

僕はこんな音楽を聴いてきた | note

【LIVE観戦記】コールドプレイ@東京ドーム20231106

おわりに・・・

コールドプレイという世界随一のアリーナ・バンドの真骨頂を見せつけられました。
元々の良い曲をたくさん持っているバンドだというのは実感しているのですが、上で書いたようにとにかくステージを視覚的に味わえなかったのがずっと後味悪さが残っているので、Blu-rayでライヴがリリースされたらもう一回見たいです。
そう考えると、上ランクの席以上の余計な出費になるので東京ドームの席種とその配置はしっかり意識して購入すべきと感じました。
特に”注釈付き★席”というのはしっかり確認しておかなくてはなりません。

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