If Y’All Weren’t Here, I’d Be Crying (2023年日本公演) – ポスト・マローン (Post Malone)

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  • アーティスト名:ポスト・マローン (Post Malone)
  • 公演名: If Y’All Weren’t Here, I’d Be Crying 2023年日本公演
  • 会場: 有明アリーナ
  • 公演日時: 2023/09/27(水) 18:00開場, 19:00開演

ファンと真正面から向き合った楽しいライヴでした

はじめに・・・

有明アリーナでポスト・マローンのライヴを観に行きました。
正直特別ファンという訳ではなかったですが最近のアルバムが好きだったこととと、欧米では今をときめく大スターで正に旬が時期というところもあり、チケットも直前気味でしたが滑り込みでなんとか取っての参戦です。

アジアツアーの一環で、日本では大阪も名古屋公演も無し。東京のみ、追加公演無しの有明アリーナの完全ワンナイト公演です。

有明アリーナまで、そして着席・・・

ライヴ会場は有明アリーナです。
最近よく聞く東京の新たな大規模なライヴ会場で最近本格して1年程度なので私にとって初めての場所です。

今年は平日仕事後のライヴ参戦が2回ありましたが、今日も無事トラブルなく定時で帰れてホッとしました。
平日ライヴの日はいつも冷や冷やしながら日中過ごします。

私はオフィスロケーションが有明までオフィスから20分程なので、そこも今回チケット購入した理由だったりします。

それでも有明アリーナは最寄駅はたくさんあるのですが、駅からのアクセスが良いとは言えず、私は18:10に最寄り駅の一つである、りんかい線の国際展示場駅駅で降りたのですが、そこからとぼとぼ歩いてアリーナまで20分程かかります。

さらに広い会場なので、入場口の中に中に入るまで敷地内をひたすら歩き、入場入り口に18:45頃にやっと着きました。

有明という東京の中心部である千代田区・中央区・港区あたりとは距離的に離れている訳ではないですが、海で隔てられた埋立地であることと、交通手段がモノレールのゆるかもめと、やたら深くまで上り下りしないと乗り降りできないりんかい線でアクセスすると結構時間要します。
いかんせんこの二つの線は乗車料高いので降りた後にSuicaの差引額見るとエッっと思います。

恐らく最寄り駅に着くまで時間がかかる人が大部分だと思うし、会場までも時間がかかります。
よく聞く有名会場だけありますが、兎に角アクセスは決して良いとは言えないです。

また有明アリーナは東京オリンピック競技会場として有名ですね。
昨年2022年夏からスポーツやコンサート会場として本格稼働しています。
キャパとしては日本武道館や両国国技館(あまりライヴはありませんが)と同規模の15,000人程度のようです。

東京ドームは別格として、これから東京の主要大規模アリーナの一つとしてこれからも大物アーティストがコンサートをするでしょう。
急いでいるとイライラすると思いますが、時間に余裕があって普通に健康な人なら会場までは散歩がてらとか良い運動と割り切れるでしょう。

実際行ってみると周囲に緑豊かな公園があったり、街も綺麗で、有明ガーデンとかライヴ前に時間が潰せる良いところもあるので、サラリーマンはあらかじめ午後休とか早退して余裕持ってゆっくり行って、時間潰すとライヴ前に別の発見があるかもしれません。

会場内に到着し、一度ステージを見てみます。濃いパープルを基調としたステージです。

広い会場ですがそこから席まで結構歩きつつもスムーズに移動ができ、席には18:50過ぎに無事に辿り着きました。

ゲート32のスタンドHという4Fの6列で、4階と言いながらも実質3階が通路で4階が仕切られるといった具合です。
4階の前の方の席でステージのサイド側の席で、少しステージが見えない場所がありつつもステージからは近くて結構よかったです。

アリーナ内では写真や録音禁止のアナウンスをしてなかったので近くの席の人達が自分の席の前まで来てステージ写真撮りに来るくらいでした。

東京ワンナイト、追加公演無しということと日本での知名度ってどうなんだろうと未知数なところがあったので客入りどうかなと思いましたがほぼ満席でした。9割型埋まっていたと思います。
私の周りの席も19時までは空いてましたが開演までは皆さん滑り込みセーフで皆埋まりました。

客層はさすがに若い人が多いです。
男女半々、ちと男性多い位かなといった感じで、テイラーのコンサート楽しみーとか周囲の女性グループが話したりしてて、若い洋楽ファン集結的な感もありました。

後は外人さんの参加率高めです。
私の横も外人女性二人連れで大盛り上がりでした。
ブラックの方はあまり見かけず、白人男女が結構きてました。

ライヴ・インプレッション

流石にアクセスイマイチのアリーナなので開演は15分押して19:15からスタートです。
その時間にやっと客の入場が落ち着いてたので良いタイミングの開演時間でした。

厳ついイメージのポスティですがアメリカの気の良い兄ちゃんという感じで、曲間にしきりと日本賞賛のコメントを挟みつつ終始陽気で明るいMCで盛り上げてました。
認知度ではラッパーが一番しっかりくる人ですがMCは早口で捲し立てるようなところはなく、日本というとこを意識してか、「ゲンキデスカ?」「カンパイ!」とか時折日本語MCを交えつつ、観客が理解できるわかりやすいMCをしたのだと思いました。

ライヴの印象はとにかく「楽しかった!」という一言に尽きます。

ライヴの良さというのは、アーティストとしてのコアな核の部分が観れるところで、音楽とともにそこをしっかり観にきたファンに伝えることができるというのがプロのアーティストだと思います。
そしてライヴを見た後に観客はさらにアーティストが好きになってしまうということになります。
ポスト・マローンはそういう意味でもしっかりと自分の個性と核の部分をステージでしっかり示してくれました。

ライヴは楽しいという当たり前だけどなかなか出会えない原点が体験できました。

ラップもロックもポップスもバラード曲もセットの中で自然と溶け込んでいて違和感が一切ないというところは今のボーダレスポップスの第一人者であり、かつオリジナルなアーティストです。
ポスト・マローンの曲は決して陽気な曲だけではなく、ダークだったりクールな曲の方の多かったりするのですが、ポスティの陽気さが合わさると、そんなところが一切感じられない多幸感あふれるハッピーなライヴになってしまいます。

いかついタトゥーや容姿はあくまでトレードマークで、ステージ上でファンにFun(楽しさ)を最大限に提供することができる、太陽のようなアメリカン・エンターテイナーというのが私の印象です。
ツアータイトルの「If Y’All Weren’t Here, I’d Be Crying(きみがここにいないと俺は泣いでしまうだろう)」というタイトルもライヴをファンを目一杯楽しませたいという思いが込められているようで、ライヴを観るとらしいなぁと思ってしまいました。

デビュー時は歌も歌える白人ヒップホップ・アーティストといった感じでしたが、どんどん幅広くクロスオーバーしてきているのでしっかりとジャンルの垣根を超えたポップ・エンターテイナーです。

正直、ピンと来なかったデビュー・アルバムも、ライヴでアーティストのパフォーマンスを見ると、ちょっとしたメロディやフレーズなんかも印象がかなり変わります。

ポスティの声もしっかり出ていて、ヴォーカルを聴かせるライヴだったのが結構意外でした。
元々、声自体が魅力的なのでヴォーカリストとしての魅力と素晴らしさを実感出来ました。

ライヴでのポスティは少し足を引き摺りながらのライヴでしたが、アメリカツアー中にステージからの落下や足首などの怪我に見舞われてしまったとか聴いてたのでその影響だったのでしょうが見てて後半は特に違和感ありつつ辛そうなところはありましたが、ステージ上では止まらず動き回ってくれてました。

ギター二人、ベース、ドラム、キーボードというロック形式のバンドスタイルでストリングス担当さんが二人位いたと思います。特にドラムスさんがモニターによく映っていて特に頑張ってて印象に残りました。

ライヴは大ブレイクのきっかけとなったセカンド・アルバム[beerbongs & bentleys]の[Better Now]からスタートし、セカンド・アルバムとサード・アルバムの曲が続きます。

ストリングスはライヴ途中に何回かあったブレイクとしてのインストルメンタルの役割で、オジー・オズボーンとのコラボ曲前の[Jonestown(Interlude)]ではアルバムとは異なるドラマティックな曲に様変わりさせて活躍してました。
[rockstar]あたりでもストリングス隊が効果的に盛り上げてました。

曲は全アルバムから満遍なく選曲されていましたが、全体的にニュー・アルバム[Austin]リリース直後のツアーにしてはセカンド・アルバムの曲が多かったようです。
ニュー・アルバムからは[Mourning],[Chemical],[Overdrive]位でした。

中盤以降にはアコースティック・パートも挟みポスティのシンプルなアコースティックギター演奏もあり、シナリオ通りだったと思いますがファンの男の子をステージに上げて、その子のギターをバックに歌うなどの演出もあり、ちょっと辿々しげなギターに優しげな愛想笑いを浮かべつつも温かく迎えて最高の拍手を観客に促すところも微笑ましかったです。

帰りは大概、ライヴの余韻を覚ますが如く、そのアーティストの曲を聴きながら帰路に着くのですが、ここら辺のアコースティック・パートで演奏したポスティの弾き語りの[Feeling Whitney],[Stay]あたりも改めて聴くとなかなか良いでした。

客席からは結構終始シンガロングも発生してましたね。

私は全アルバム一通り聴いていますが、聴き込んで待ちに待ったという程のファンではないので、特にヒップホップ寄りで後追い聴きのファーストは、予習不足で周囲のファンと少し違和感感じてしまいました。

個人的にポップス、ロック・ファンなので好きなのはサードの[Hollywood’s Bleeding]以降で、特にかなりポップに振った最新作[AUSTIN]が好きで、サード以降がより多いとより良かったです。
ただここは不満という訳ではなく、セカンドアルバムもリアルタイムで聴いてて良い曲揃いだったので選曲としては堪能できました。

欲を言えばなのですが、どの曲もそうですが、一番の大ヒット曲の[Circle]もあっさり曲が終わってしまったり、なんか不思議とライヴのここが一番盛り上がったというところが希薄で、インパクトが少し薄めなままライヴが終わってしまったという印象は否めなかったです。

それでも1時間45分程度で全23曲の事実上の代表曲のオンパレード、ヒット曲でやらなかったのはThe Weeknd とのコラボ曲の[One Right Now]位で今時点のポスト・マローンの魅力全開のライヴでした。

バンドメンバーと一緒に最後の挨拶をして、ポスティが客席に飛び込んでいったのを見守りつつそれを横目に退場規制かかりそうなアリーナを後にしました。

有明アリーナのアクセスに関して冒頭で苦言を書きましたが、音が良いところと綺麗なところはさすがで、アリーナに入ってから席に着くまでもスムーズでしたが、結局、退場も規制かかったり混雑することなくアリーナをスムーズに出ることができ、ここら辺は良かったです。

セトリ

セトリは、Apple Music に「Set List: Post Malone’s If y’all weren’t here, I’d be crying Tour」として上がってますがほぼこれ通りです。
追加で2曲、最新アルバムから[overdirive]とワイルド・スピードのサントラにも入っているセカンド・アルバムから[Candy Paint]もやってくれました。

このセットリスト、多分長くは残ってなさそうなので下にメモしておきます。(多少間違いあるかもしれません…)

おわりに・・・

音楽情報サイト[Udiscovermusic.jp]に今回のライヴレポが載ってましたね。
私の拙いライヴ・インプレッションだけでなくプロのライターさんのレポートもあわせて読んでみると良いです。

7月7日から始まって12月頭まで、北米、中南米、アジア、オセアニアで44公演を行う大型ツアー。アジアは、タイ、シンガポール、フィリピン、台湾、韓国、香港を回って東京が最後となった。

【ライブレポ】ポスト・マローン単独来日公演:ステージで“生きる”ひまわりのようなアーティスト | Udiscovermusic.jp

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