- 公演日時:2023/08/10(木)
- 会場:LINE CUBE SHIBUYA (渋谷公会堂)
ファンベストのようですが現時点の代表曲を網羅したベスト・オブ・ベスト選曲ツアーと言って良いでしょう
今回は2023年に観に行った中島美嘉 (Mika Nakashima)の2023年のツアー初日の [MIKA NAKASHIMA CONCERT TOUR 2023 YOU]の感想を記載します。
いざ会場へ・・・
2023年のお盆休暇前日、日本は低速の台風6号・7号がそれぞれ沖縄・九州地方、本州直撃と平穏な夏バレとなりそうもない状況ですが、8月10日はまだまだそれらの影響を受けない関東地方は、外は茹だるような暑さですが、気分的には気持ち良い程の真夏の熱帯晴れの中、長年行けずに行かなかった中島美嘉のライヴに行ってまいりました。
LINE CUBE SHIBUYAという新めの渋谷でのライヴ会場なんだなと思いつつ出掛けて、場所は確認しないままとにかく渋谷に着いてからのんびり昼食時に確認してみると渋谷公会堂だとは思いませんでした。
“渋公”という名前は会場正面や道の表札を見ると残っているみたいでした。
2007年頃に別のライヴで来た時はCC Lemonホールという名前で、運営会社により名称が変わっていくのかなと思った。(後で調べてみると現在はネーミングライツをLINEが取得しているとのことでした。)
いい意味で古びた歴史あるコンサート・ホールというイメージでしたが、外観も新しくなり、中に入ってもすっかり綺麗になっていて建て替えられたようです。
観客側にとってはアーティストとの距離感がちょうど良いホールという点では変わらないのが安心できました。キャパを調べてみると1~3階席合わせて2,000席程度のようです。
早めに来たにも関わらず物販ブース専用列があり、見るのに大変そうだなと感じ一般入場列に並び入場しました。
私は2階席だったのですが、このサイズの箱で美嘉さんクラスだと札止めになりそうなもんだが9割方の入りで少し空き席があったでしょうか。
2階席から3階席の様子が見れない作りになっていて3階席の様子まではわかりませんでした。
下の写真はまだ開場早々の状況です。
ライヴ感想
ツアーのコンセプトは、ファンからのリクエストを募った曲中心とのことです。
昨年のツアー「I」は自身が届けたい曲をメインに、最新アルバム「I」からの選曲が多かったようですが、その次に、今年2,3月に「Premium Live Tour 2023」というアコースティック・ツアーを挟み、半年足らずの期間を空けてのツアーです。
MIKA NAKASHIMA CONCERT TOUR 2023 YOUというタイトルの全国8箇所のツアーで、今日はその初日公演です。
ちなみに東京での東京国際フォーラム ホールCでの追加公演も本日のライヴで発表されました。
選曲もリクエスト曲メインということなのでベスト・オブ・ベストに近い感じでした。
私は初めのライヴ参戦だったので、2階席真ん中あたりの位置でしたが、とにかく初めて生の美嘉さんが観れただけで嬉しかったです。
後は初めて美嘉さんのライヴへいったこともあり、アップテンポだったりロックだったりソウルな曲だったり、とにかく曲の幅が広いアーティストということと、どうしてもバラード曲のヒットが多いので、持ち曲の幅が大きく、セットリストを含め展開に非常に苦労しているのではと思いました。
美嘉さんライヴ初心者には座りどころ、立ち所が掴みづらかったです。
普段どのようなライヴ展開をしているのかわかりませんが、後から振り返ると、曲のジャンルによってうまく起承転結的に展開を作っていたと思います。
美嘉さんがデビューから20年を経て初めてライヴ参戦した者としては、アルバム自体の完成度が高いアルバムが多いので、その印象が強すぎました。
そのためそれらの音源を超える演奏やパフォーマンスを想定して、期待やイメージが膨らみすぎてしまい、ちょっと乗り損ねてしまったところもありました。
1階前方はコアなファンクラブのファンさんなのか「YOU」のペンライト?を使いノリノリでしたが、2階席は、皆、楽しみつつもほとんど座りっぱなしで、今回のようなベスト選曲ライヴという場合は、大規模ライヴハウスでスタンド形式で観たいなと思いました。
このレヴューを書いているせいもありますが、ライヴ後も暫く3,4日は美嘉さんのアルバムを聴き続けてしまいました。
やっぱり良いなとライヴ後改めて実感したので、次回観る機会がある時は落ち着いて観れると思いますので、ちょくちょくライヴ状況チェックして再参戦したいと思います。
ライヴ進行・・・ネタバレ注意です
以下、ネタバレありなのでこれからライヴ参戦する方はご注意ください。
ライヴは定刻の18:30に始まり、ツアー名「YOU」を写す大型モニターから静かな森を写す映像に変わり、場内が暗転してそのモニターの裏側なのか白い衣装の美嘉さんが[AMAZING GRACE]を歌い出します。
デビューアルバムから大切に歌ってきた曲ですね。
そして幕にバンド・メンバーとダンサー1名、バレリーナ2名が紹介され、ヴォーカルとして中島美嘉が紹介されます。
少しだけ間を開けて、幕が上り、がらっとピンク地にライトに映えるラインが入った鮮やかな衣装に変わってテンション上げてくれます。
その後も曲間にキーボードの美麗なメロディ主体の短いインストを挟んでその間に衣装直しは5,6回はしたと思います。
ダンサー1名とバレリーナ2名の構成も、アップ・テンポの曲でもバラードでも雰囲気を壊さず盛り上げていたと感じました。
美嘉さんの声もまずまず出ていて、時にしゃがみ込んだり、手足使ったアクションで曲を表現していました。
後半戦に入ったところでMCが入り、良い意味でクール・ビューティーでツンデレだけどファン思いなイメージ通りで、客席との漫才的なやり取りもあり和ましてくれました。
もうちょっと曲のコメントとか聞きたいなというところでしたが、2時間強で23曲というヒット・パレードに近いセット・リストなのと、間の衣装直しと曲間のインストでうまくライヴの世界観を作っている印象を受けたのでやむを得ないかなというところでしょうか。
前半戦の2曲目の[ALL HANDS TOGETHER] から[CRESCENT MOON]まではアップ・テンポの曲が続きます。
私の彼女を好きになった曲 [LIFE]も3曲目にやってくれました。
[CRESCENT MOON]なんてファースト・アルバムの曲ですが、本当に色褪せない名曲だなぁとつくづく感じます。
中盤はバラードゾーンでしたね。
どちらかというとバラードでもミディアム寄りの曲が好きなので、[Love Addict]と[Helpless Rain]をやってくれたのが嬉しかったです。
アルバムと同様にそれぞれのブラスとストリングスアレンジも入ってさすがでした。
ここら辺のゾーンの曲は美嘉さんのヴォーカル・マジックがあってこそなのですが、つくづく良い曲に恵まれたシンガーだと思わせてくれます。
20曲以上のベスト選曲でも、他にあれもこれも聞きたいと思うくらいなので、選曲はアーティスト選曲だろうがファン選曲だろうが任せるしかないと嬉しい諦めも出てきます。
後半戦に入ると最近のちょっとダークサイド寄り?美嘉として、最近の隠れた代表曲と言っても良い[僕が死のうと思ったのは]や、思いがけなかったカバー集から[不協和音]をやってくれ、ダンサーを交えての演出も良かったです。これらの曲も美嘉さん流に仕上げられた曲です。
その後は[I Dont Know]から[GLAMOROUS SKY]とアップテンポに戻り、本編ラストは、[雪の華][FIND THE WAY]と盤石の代表曲に流れ込みます。この辺りはファン投票のトップ・ランクの選曲なのでしょう。
[雪の華]は多くの人のプライベートな想い出に寄り添ってくれ、[FIND THE WAY]は究極の抱擁力の美嘉さんワールドの代名詞のような曲です。
「美嘉ちゃんコール」に導かれたアンコールでは、昨日2023年8月9日にこのツアーに合わせてタイミングよくPV公開されたばかりの新曲[We are all stars]はなかなかのポップ・ロックで、今の美嘉さんには歌いやすそうな佳曲でした。
次のアルバムにも入ってライヴで歌い継がれそうな予感を感じる曲でした。
最終曲は、これも不動の人気曲 [ORION]を歌い上げ、最後は出演者全員で整列して、美嘉さんが地声でありがとうございましたの挨拶で締めとなり、20:40頃に2時間強のライヴが終わりました。
セトリ紹介
以下、本日のセット・リストです。
今、ファンが聴きたいリクエスト・ベストとして満足な選曲となっているのではないでしょうか。
新曲も良かったです!
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