持田香織 ビルボード・ライヴ 2023 (Kaori Mochida Billboard Live 2023)

Billboard_LIVE_YOKOHAMA

2023年11月19日に横浜で開催された持田香織 (Kaori Mochida)のビルボード・ライヴ 2023 (Kaori Mochida Billboard Live 2023)に行ってきました。
持田香織さんはELT(Every Little Thing)での活躍が有名ですが、しっかり本格的な大人のヴォーカリストになった彼女を間近に観て感じられるライヴでした。

  • 持田香織 ビルボード・ライヴ 2023 (Kaori Mochida Billboard Live 2023)
  • 会場: Billboard LIVE YOKOHAMA
  • 2023年11月19日 19:00開場, 20:00開演

はじめに、会場まで・そして着席・・・

私の90年代からのアイドル、もっちーこと持田香織のライヴを観に行ってきました。

当ブログ開設とコロナ明けをきっかけにライヴ鑑賞を再開させてから是非行ってみたかったアーティストの一人が、ELT(Every Little Thing)の持田香織さんです。

私にとって90年代のJ-POPグループの中では持田香織のハリがあって透明感のある綺麗な声のヴォーカルと、何よりもメロディ重視の楽曲が大好きでして、この時代で一番好きなJ-POPグループであり女性シンガーです。
言ってみれば前に紹介した中島美嘉さんと持田香織さんはいわゆるミーハー的ファンです。

当日は日曜日ということもあり、ELT好きな友人と男二人で桜木町駅からぶらぶらと横浜ワールドポーターズから赤レンガ倉庫から象の鼻パーク、大桟橋と横浜散策し、中華街で早めの夕食を済ませ、腹ごなしがてらBillboard LIVE YOKOHAMAへ歩いて向かいました。

Billboard LIVE YOKOHAMAに行くのは初めてで、みなとみらい線・馬車道駅から直結し、音楽と食事を楽しめるオシャレなライヴハウスというかクラブです。
1Fエントランスや2Fのグッズ売場は質素であまり広くないですがステージエリアに入ると、一際目立つように並んだシャンデリアを中央にライヴハウスにしては広めのステージと客席があり、どこからでもステージが間近に見れる作りになってます。
スタッフさんもこの洒落た空間に合った礼儀正しい方ばかりでした。

1Fはエントランスで、2Fにステージと客席がありますが、4人・6人位のテーブルが並び、3Fの客席は椅子と長机が一列になんでおり、一席一席がゆったりとしていて3Fでも座って食事が楽しめる構造になっています。

私は3F席のステージに向かって左側の列の真ん中位でしたが、こんな感じでステージが見えます。

カウンターでチケットに付いているドリンク券でビールを貰い、ミックスナッツを買って鑑賞しました。
私のような夕食はガッツリ食べないと満足しないという人種には物足りないメニュー類でしたが、ボリュームははなさそうでしたが質の良さそうな見栄えのするメニューで軽く夕食を取りながら音楽を楽しむには価格も丁度良い設定でした。

ライヴを観ながら食事をするということに慣れてないので事前にしっかり食事を済ませておいて、ビールとつまみで鑑賞するというのが私にはちょうど良かったです。

こうゆうオシャレで粋な空間であれば楽しみ方も変わるので、恋人や奥様の何かの記念日に、彼女の好きなアーティストのライヴと食事をプレゼントする、というのが一番最高な良い楽しみ方かなと感じました。
アーティストと記念日がうまくフィットするのが難しいかもしれないですが、いつかは私も… とふと思いました。
いや、まぁ、記念日ではなくとも、「こうゆうのがあるんだけど行かない?」という誘い方でも良いのですが…

ライヴ・インプレッション

今日の持田香織の公演は2ステージあり、私が観に行ったのは2セット目で開演20時と遅めの時間です。

観客層は30代から60代位で男女半々というところで、私と同じように自身が若い頃のアイドルもっちーを観にきた、昔からのもっちーファンという男性陣が目につきました。

開演時間きっちりとライヴ(というよりショーといった方が良いかな)がスタートし、バンドが登場した後に、持田香織がパーマをかけた黒髪に、黒で無地のロングTシャツに豹柄?のゆったりとしたパンツでという普段着っぽい格好で現れます。

サウンドのコンセプトは、Billboard LIVEというライヴ空間に合わせてジャジー&アコースティックといった感じです。
選曲も人気曲をあまり気にせずにこの空間にあった洗練された穏やか目な曲が中心でした。

それでも曲によってはドラムが軽快に跳ねて、ジャジーなアレンジのピアノが楽曲をリードしていき曲が展開されていきます。そしてあくまでも観客の目と耳は持田香織のヴォーカルに集中します。

90年代からほとんど変わらないと言っても良い若々しく可愛い持田香織さんの一挙手一投足に観客の目が釘つけになるのは必然なのですが、そんな視線を軽く受け止めて、軽くかわすように、たまに小声で軽くフェイクを入れながら曲のリズムとノリを掴むように歌っていきます。
キーが高いパートを歌う時は少し辛そうで、こっちが「もっちー、がんばれー」と思うところもありつつもヴォーカルは安定していたと思います。

正直、「もっちー!」などと声をかけるのもおこがましい程に大人でオシャレなサウンドが続いていきますが、そんな曲を特別なオーガニックな肌ざわりにしているのが持田香織のやわらかくきれいなヴォーカルです。

音楽と食事をゆったりと楽しむという大人の空間らしく、客席も穏やかで声掛けして応援するという感じではなく、視線が彼女に集中するのでもっちー本人もちょっとやりづらかったのではないかと思ってしまいます。
多分、欧米だとこういうクラブでは違った盛り上がり方をするのかもしれないですが、私も声掛けとかはしなかった(できなかった)ので乗りきれなかったのも悪いのですが…

大きな声援が飛び交うこともなく、3回程あまり長くならない程度のMCを挟んで、母になって子供を抱いて買い物に行った時に、お母さんに相応しくないパーマの髪型と服装に周囲の視線が痛かったといったほっこりエピソードで観客の笑いを誘いつつも、曲が終わる度に拍手といった流れで淡々とショーは進んでいきます。

Billboard LIVE YOKOHAMAでの公演はどのアーティストも60〜90分の一般のライヴより短めのようで、今回も70分のライヴでした。1日2セットということもあり予想はしていましたがちょっと短めで物足りなさもありました。
でもなんだかんだとMCを短めにして曲と演奏に重点を置いて13曲をしっかり演奏して歌ってくれました。

そんな中でもアンコールでやった[君と僕の消失点]は切ないメロディが沁みる曲だし、ラストの[静かな夜]なんか持田香織しか出せない優しく柔和で味わいのあるアコースティック・バラードの名曲だなぁと感じました。

90年代のJ-POP界で一世を風靡した人気女性シンガー時代とは異なるスタイルでアーティストとして継続して活動を続ける持田香織さん。
以前は声が変わったこととか言われたりしましたが、しっかり今の彼女のやりたいこと・彼女らしさを活かした音楽活動をしており、この癒し系サウンドは彼女の今の声を生かしたぴったりのスタイルです。

今回のライヴを経て曲をしっかり予習して持田香織ライヴに再参戦するとまた違った味わいのもっちーワールドが感じられそうです。

今回のライヴは決して悪いものでは無かったですが、持田香織の中には[まだスイミー]や[ジャスミン]や、アルバムの中にもくアップ・テンポな曲もあったり、ELT時代の曲を今の持田香織というアーティストがセルフリメイクした曲を2,3曲でも良いから聴いてみたいものです。
そうすればELT時代からの往来のファンももっとハッピーに家路に帰れるライヴになるのではと思いました。

今度はオシャレ空間ではないホールやライヴハウスで弾けた香織さんを堪能したいものです。
正直ソロになってから音楽業界の第一線で目立つことが無くなってきているのが寂しいところがあ流ので、あやよくば2019年の中野サンプラザ以来の奇跡のELTライヴ参戦が夢です。

セットリスト

改めて終わってからセットリスト(公式発表ではありません)の曲を聞き直してみると、メロディ重視の楽曲が粒揃いですね。

ソロになってからも、ちょっと切なく日本人の心の琴線に触れるメロディの曲が多く、香織さんの持って生まれた声の良さとの相乗効果で味わい深いものになってます。
そんなメロディアス・ソングがELT時代から変わらない彼女らしさなのだと感じます。

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