16 Carriages – ビヨンセ (Beyonce)

16 Carriages-Beyonce
  • リリース日:2024年2月11日

2024年2月 今月のこの逸曲(洋楽編) Part.2

2月の逸曲の2曲目は2年11月にリリースされたビヨンセ (Beyonce)の [16 Carriages]を紹介します。
この曲は2024年の4月にリリース予定のビヨンセのニュー・アルバムに収録されるようです。
なんでも次のアルバムタイトルは、2022年リリースのルネッサンスの続編的位置付けとなる[Renaissance Act Ⅱ]となり、しかもカントリー・アルバムとなるようです。

ビヨンセがいくらテキサス出身だからといってカントリー・ソングをやるとはサプライズですが生まれ故郷へのリスペクトを込めてといったところなのでしょう。

どちらかというと同時リリースされた[Texas Hold ‘Em]がダンサブルでアッパーなポップ・カントリーで世間的には話題になりラジオや配信では目立ってます。

この曲もカントリー枠に入る曲なのですが、この[16 Carriages][Texas Hold ‘Em]とはガラッと変わる重めのスロー・ソングで、重厚なギターやオルガンが目立つバンドサウンドになっていて、後半はストリングスで盛り上がるというなんともビヨンセらしくない曲になっています。
どちらかというとカントリー界でも今、こんなシリアルで重めの曲をやる人はいないのでないかという位、アメリカの歴史と郷愁がどっしり感じられる曲になっています。

Beyoncé – 16 CARRIAGES (Official Lyric Video)

[Carriages]とは馬車とか、主にイギリスでは鉄道の車両や客車で使われる単語のようです。
歌詞に目を向けると、歌い出しと曲の中に何度もリフレインして次の小節が歌われます。

Sixteen carriages drivin’ away
While I watch them ride with my dreams away

16に連なる馬車が私の夢を乗せて通り過ぎで行く

To the summer sunset on a holy night
On a long back road, all the tears I fight

聖なる夜へ続く夏の夕日へ、長く歩んできた道の上で私達が耐えてきた涙と共に…

と、英語力が無いので1小節だけ訳そうとしても詩的すぎて難しかったです…
和訳はちょっとした表現で情景が変わってくるのでこの一節だけでも10分位止まったり悩んだりしました…

歌詞を読み進めてみると、辛い生活を乗り越えていくアメリカの民の心を歌っているのか、それとも、バンドメンバーと過ごすツアーの過酷さを歌っているのか、ファンや自分自身への励ましとして歌っているのか、色々な解釈ができる曲になっています。

曲も歌詞もとてもドラマティックな仕上がりで、アメリカの広大な土地に映える夏の夕陽が似合う、まるで西部映画の主題歌のようです。

ビヨンセがカントリー? ということで違和感を感じるファンは多いとは思いますが、カントリー界からもラジオでビヨンセは流せない等と議論を呼んでいるようです。

今時の音楽ファンは初めは違和感を覚えても曲とパフォーマンスが良ければ受け入れるものです。
この両極端な[Texas Hold ‘Em]と[16 Carriages]を聴く限り、タイプの異なるカントリースタイルの逸曲となっており、次のアルバムはどんな風に仕上がるのだろうと期待感がくすぐられます。

エレクトロでダンサブルで肉感的な[Renaissance]でしたが、次のアルバムは元々ロックから洋楽に入った私のような人間にもより楽しめるアルバムになることを期待します。

続いて2024年2月の逸曲(洋楽編) 3曲目に続きます。

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