2024年1月 今月のこの逸曲(洋楽編) Part.2
- リリース日:2024年1月12日
今回は2024年1月にリリースされたアリアナ・グランデ(Ariana Grande)の [yes, and?]を紹介します。
3月8日にリリース予定のオリジナル・アルバム[eternal sunshine]からの先行シングルです。
来月2月にはテイラー・スウィフトが女性海外アーティストとしては前代未聞の東京ドーム4日間公演ということで日本の音楽業界ではその話題で持ちきりですが、アリアナはテイラーと並ぶ人気と実力トップクラスの海外女性シンガーです。
タイプも違うので優越や甲乙はつけ難いですが、どちらが一番、と言われれば私はルックス含めてトータルで迷わずテイラー派なのですが、アリアナを聴いていると夢見心地になるほどの歌のうまさと声の綺麗さに惚れ惚れしてしまいます。
単にヴォーカリストとして比較するとアリアナやっぱり素晴らしいなぁと思います。
今は世界中で様々な女性アーティストが大活躍していますが、この自然体の表現力は唯一無比で最高のヒーリング効果を与えてくれます。
どちらかというとR&B寄りのシンガーですが、高音でも声を張ったりせず綺麗に聴こえて、ナチュラル・ヴォイスとウィスパー系を使い分けるところが好きです。
2021年のアルバム[Positions]はどちらかというと結構歌詞も際どいセクシー路線のアリアナでしたが、歌詞はエッチなのですがも良い意味でかわいい色気と清潔感を感じるところはアリアナのヴォーカリストとしての素質によるモノでしょう。
そしてニュー・アルバムからの先行トラックのこの曲は、プロデュースにはヒット・メイカーのマックス・マーティンも加わっていてサブスク・チャートでは予想通りのトップに食い込み、全米ビルボードチャートでは初登場1位を獲得しています。
歌詞も悪口を言われても[yes, and?](そう、それで?)と軽くかわして自信を持って前へ進もう、というポジティヴなメッセージで、それに相応しい明るいダンス・ポップ・チューンです。
ヴォーカリゼーションのイントロから軽快なエレクトロ・ビートに変わっていくとこや、メロディ・ラインが1990年に大ヒットしたマドンナの名曲Vogueを思い出させます。
PVでは、アリアナに招かれた批評家達が好き勝手なことを言いながらアリアナに招かれてステージに向かっていき、ステージが始まり曲の語りの部分でアリアナが批評家達に向かって[Why do you care so much ? Whose * I ride?] (どうしてそんなに気にかけるの、私が誰と付き合っているとか) と語りかけるところが面白かったです。”*”の個所には卑猥な言葉が入りそうここはリスナーの想像にお任せしますといったところでしょう。
アリアナの日本のレコード会社のUniversal Music Japanが和訳を付けたPVを公開していて、ヴィジュアルと音と言葉でこの曲をしっかり楽しめます。
こういう取り組みはファンにとっては嬉しい限りです。
とにかくアリアナがヒットチャートの中心から離れたのはほんの1年程だと思うのですが今の音楽シーンは新たなヒロインが次々と出てきます。
久々(という程ではないですが)にPVで見たアリアナもネットで言われたように痩せたかなとは思いますが、金髪ポニーテールが映えるかわいい小悪魔感は相変わらずのワン・アンド・オンリーで、ぽっと出の新人シンガーでは出せないスターの輝きとカリスマ性はやはり惹き込まれます。
ただこのEPのアリアナが坊主になっているように見え、もしかしたら亡くなったシネード・オコナーへの敬意を払ってなのか、気になります。
続いて2024年1月の逸曲(洋楽編) 3曲目に続きます。
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