2024年1月 今月のこの逸曲(洋楽編) Part.3
- リリース日:2023年12月
今回は2023年12月に公開されたジーザス・アンド・メリー・チェイン (The Jesus and Mary Chain)の [jamcod] を紹介します。
この曲は2017年の[Damage and Joy]以来、約7年振りにリリースされるオリジナル・アルバム[Glasgow Eyes]に収録されてます。
いやぁ〜、今月は洋楽の新リリース曲を色々聴いてみたのですが、個人的にポップス・ロック系でシングルで今ひとつピンと来るものがなかったです。
アルバムではロック系でグリーン・デイの新作がリリースされてました。
ただこれはアルバムでじっくり聴いてみたいのでこれは出来たら別の機会に…
3月リリースのアルバムからの先行リリースとしてSUM 41やRIDEの曲が公開されていて興味は湧いたのですが、今回紹介のジーザス・アンド・メリー・チェインに比べるとあまりにも健全で面白みに欠けました。
という訳で今月最後の逸曲はジーザス・アンド・メリー・チェインです。
ジーザス・アンド・メリー・チェインはイギリスはスコットランドで結成されたロックバンドです。
1984年半ばにシングル[アップサイド・ダウン]でデビューというから結成40年の大ベテランです。
1984年というと私が洋楽を聴き始めた年でポップスから入ってハード・ロック、メタルに行ってしまったので、イギリス・インディ・バンドでオルタナの祖であるジザメリには興味が湧きませんでした。
聴く機会があった時もノイズまみれのギターに、ひゃー、なんじゃこれといった拒否反応を示したのが懐かしいです。
それから時代は流れて、オルタナディヴ・ロックやスラッシュ・メタル、エクストリームと派生されノイズへの耐性もでき、リアルタイムで聴けたにもかかわらず後追いになってしまったファースト・アルバム[サイコ・キャンディ]は今聴いてもロックがアップ・トゥ・デイトで無くなった今も古びない魅力を持った名盤です。
この曲もオープニングのミディアムテンポのリズムの中に明らかに違和感を感じさせる金属的なエレクトロにベースが絡み、相変わらずささくれ立ったギターとジム・リードの気怠いヴォーカルを聴くだけで邪悪な気分に浸れます。
気分を躁にも鬱にもさせてくれるこのササクレ具合のカッコ良さは相変わらず良い意味で全く変わってません。
PVでは、歳はとってもジムとウィリアム兄弟の危うさ危なさは健在でロックはこれだよなぁと思ってしまいます。
当時センセーショナルなロック・バンドとされた彼らも今のヴィジュアルは古典的なスタイルとされているかもしれませんが、若い世代が過去のロックをリバイバルしていって新しいものを築いていく中で、ジザメリの存在感や音楽は決して風化していくことはないと思ってます。
INDIENATIVE のサイトにこの曲と最新アルバムに関するジム・リードのインタヴューが掲載されています。
自分達を今でもアウトサイダーだと感じているのか? という質問に下のように答えるところが相変わらすらしいなぁと感じて嬉しくなってきます。
もちろん。どこにも馴染めない、それが僕らのやり方なんだ。何年もの間、”俺たちはどうしてパーティーに呼ばれないんだ?それからしばらくして、パーティーなんてクソくらえだ。僕らがパーティーなんだ。それだけだ。” それで十分なんだ。
The Jesus And Mary Chain、7年ぶりのアルバム『Glasgow Eyes』を 3/8 リリース! | INDIENATIVE
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