- リリース日:2021年11月5日
- 個人評価:★★★★
リアルタイム世代ではないですが愛すべき懐かしさが新鮮なアルバムです
アルバム・インプレッション
今回は2021年にリリースされたアバ (ABBA)の9枚目のオリジナル・アルバムの ヴォヤージを紹介します。
説明不要のABBAです。70年代から日本やヨーロッパのあらゆる国で多数のファンを魅了したポップス界伝説のグループです。
そのABBAが、前のアルバムが81年リリースとのことなので、実に40年ぶりにニュー・アルバムをリリースしました。
40年洋楽を聴いてきて初めてリアルタイムで聴く超大物の復活のニュー・アルバムという新鮮さを久々に感じます。
世界中の人達から愛され、凄まじいセールスを上げたグループの復活という意味ではそんじょそこらのユ復活劇とはスケールが違います。
83年頃から洋楽を聴いていた私も当時のリアルタイム経験はありません。
後追いで有名な曲に触れてきた程度でベスト・アルバムを聞いた記憶もありません。
それでも、いつの時代も時折ラジオやCM等のメディア、そしてこの復活のきっかけとなったと思われる映画[マンマ・ミーヤ]等で、アルバムを買ったり借りたりサブスクで検索して聴いたりしなくともABBAの音楽を自然と耳にする聴く機会は少なかったと思います。
例えば、カーペンターズもエヴァーグリーンなポップス・ミュージックで有名なデュオで、名曲の数々という点では個人的にABBAに劣るとは思ってなく、どちらかというとABBAより好きなのですが、ABBAに比べると普段自然と曲や話題を耳にする機会はかなり少ないと思います。(カーペンターズはカレンが亡くなってしまったということもあると思いますが…)
その点でABBAは凄いなぁと思うのですが、逆にそのせいもあり、久々の新曲リリースということがピンとこなかったりするのですが、これは2021年の音楽業界の一大ニュースでした。
前置きが長くなりましたが、内容はというと、私がABBAのイメージとして持っていた優しくも明るく爽やかなポップソングが3分から4分程度の曲の連発という期待を裏切らないアルバムになっています。
5分強の曲はこのアルバムのシンボル的な1曲目の[I Still Have Faith In You]のみです。
「私はあなたを信じている。それは何年経ってもどこかでずっと変わらない。それは心と心が結ばれていて信じ難いことです。」と過去の映像が映し出させるPVは昔からのファンへの感謝の歌のようです。
正直、リアルタイムで聴いてないものからすると、70年代と同等の時代を代表するような魔法のような神曲・名曲はさすがにないと思います。
ですが、当時からのファンにも、初めてABBAの音楽に触れた若い人にもノスタルジーを喚起させるような曲の数々が収められていると思います。
リアルタイムでABBAを感じた方々なら、もっと鮮烈に心が浮き出すようなダンス・ナンバーや、強烈なほどのノスタルジーや郷愁感を誘うようなメロディを持つ曲が見いだせるのかもしれません。
ただ40年の月日を経て、時代が廻り、音楽もボータレスでジャンルレスとなり、人類も多様化して個を尊重している方向性に向かっている今、伝説のユニットのABBAってどんなんだろうという思いで初めて聴く人にもABBAにしか出せない優しくもタイムレスな音楽を再び作ってくれたことに感謝ではないでしょうか。
アグネッタとフリーダのヴォーカルも相変わらず綺麗なハーモニーだし、懐かしいと感じると同時に今聴いても古さを決して感じないサウンドと歌詞は正にエヴァーグリーンで、相当のブレーンに助けられてABBAのサウンドを再現したと思いきや、メンバーのベニー・アンダーソンのプロデュースの元、グループ中心に作られたアルバムのようです。
でも、こうやってアルバムを聴きながら感想を書いているとやっぱり癒されますね。
分かり易いポップスではあるのですが、メロディの良さと、何度聴いても意外と細部のアレンジに新らしい気づきがあったりして結構飽きません。
1曲目から5曲目、8曲目の[Bumblebee]はメロディの綺麗さに心をゆだねられます。
個人的には、ケルティックなヨーロッパの伝統的な美を感じる2曲目の[When You Danced With Me]と、クリスマスっぽい愛おしいコーラスがグッとくる3曲目の[Little Things]が好きですね。
またABBA Voyageというショーも2022年5月27日にロンドンで始まり、2022年12月まで開催される予定されましたが、2023年も続くようです。
メンバーが直接的に出演するわけではなくデジタルアバターとして出演するスペクタルショーという感じらしいですが、英ガーディアン紙のインタビューによると、、今回のアルバムとプロジェクトをもってABBAとしての活動はすべて終了となるようです。
身体的にツアーがきつくなっているレジェンドグループの新たなコンサート形態として期待ができることもあり日本でも観たかったです。
せめて映画という形でもABBA最後?のスペクタル・ショーを観て感じてみたいです。
私どもおじさん世代にとっては、それは子供がディズニー・ランドに行くのと同じようなワクワクしてその日を心から楽しみにできるイベント・体験になることでしょう。
最後に・・・
アルバム・インプレッションとしてこの記念すべき[Voyage]を紹介してきましたが、話題のツアーについて写真多数の BARKS のサイトが良かったです。
実際には2023年の11月まで期間延長で続くようです。
2022年5月27日より翌年5月までロングランで開催されるコンサートが一体どんな内容なのか早速ロンドンへ飛んでみた。
【ライブレポート】ABBA、想像を遥かに超えた驚異のアバター・パフォーマンス | BARKS
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