ブラック・トレイン (BLACK TRAIN) – 長渕剛 (Tsuyoshi Nagabuchi)

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  • リリース日:2017年8月16日
  • 個人評価:★★★★★

良い意味で円熟の最盛期の作品です

今回は2017年にリリースされた長渕剛の24枚目のオリジナル・アルバムの [ブラック・トレイン] (BLACK TRAIN)を紹介します。

2017,2018年リリースのアルバム・インプレッション群は、私が3年以上前の2019年頃にテキストに書きためた感想をリライトした蔵出しです。
稚拙だったり的外れだったりしますが、誤字脱字ベースの修正メインとし、あまり不必要な加筆はせずにアップします。

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感想(27件)

自分にとっての長渕剛は・・・

今回は私が中学生になったばかりの時に音楽に夢中になって初めて好きになった日本のシンガー・ソング・ライター 長渕剛です。
丁度、シングル「GOOD-BYE青春」や7枚目のアルバム[HOLD YOUR LAST CHANCE]がリリースされた時期でシンガー・ソング・ライターだけでなく役者としても注目されてきた時期ですね。

節操なく色んなアーティストやジャンルを聞いているけど、自分にとって剛はベストオブベスト、キングオブキングの存在です。
様々な音楽を聴いても戻ってくるのは長渕剛です。

とはいっても、剛のアルバムはアルバム「昭和」で自分にとっての剛じゃなくなったと感じたので、1990年代から2000年代後半までの時期はアルバムもレンタルして1,2回聴く程度になり(というか私自体がロック・ポップス全体から離れがちだったのですが)、2009年のアルバム「FRIENDS」をたまたま聴いてからは、その後のアルバムは出れば必ず聴き続けています。

アルバム・インプレッション

ベテラン・アーティストとなると、通常年を取れば若さがなくなり、音楽スキルが高まると逆に作品に熱がなくなったり、余裕が出すぎてつまらなくなるのがよくあることですが、剛の場合、90年代がとんがり過ぎていて、年を取ったのが逆に幸いしたのか、ベテランの滋味深さと昔の初期の若い頃のヴァイブを感じられる良作が続いています。

決して枯れてしまっているわけではなく、いい感じに肩の力が抜けてきているのが再び自分にフィットしてきたのだと思います。
そして今回の[ブラック・トレイン]は素晴らしかったです !

前作「STAY ALIVE」から5年ぶり。今作はCD買っておきながら1年以上放置して、そうだせっかく買ったので聴かなくては、と思い出して聴き始めたら剛熱再発です。

このアルバムについての剛のインタビューとかは読んでませんが、理屈抜きにシンプルに、気軽に思ったように楽しく作ろうや!というのがコンセプトにあったんではないと思うくらい良い意味で気張った感じや重さがない楽しいアルバムです。

劇的な燃えるような力強い曲が並ぶ熱いアルバムという訳では決してなく、遊ぶときは遊ぶ、しっとりいくときは心の中から言葉を紡ぎ出し、変な力が入ってないので心にすっと入ってくるような、地味かもしれないが捨て曲なしの珠玉の名曲が続きます。

このご時世ちょっと物足らないかと思う49分という長さも次作がまた楽しみだな、という余韻を残して終わるのが良いです。

漢(おとこ)を感じさせるシリアスだったり、世間への怒りをぶちまけながら拳を突き上げて歌っている剛が好きな90年代位のファンは、もっと力強さが欲しく物足りないと思うかもしれないでしょうが、80年代前半の剛が好きな人にはこのアルバムは心に響くんではないかと思います。

初期のフォークっぽい作品や、「逆流」から「STAY DREAM」あたりが私にとって剛のベストであり、一番好きなアルバムは(ライブだが)「SUPER LIVE 西武球場」という僕は年がばれるが後者です。
そんな後者の人達がこのアルバムをどう感じるか結構気になります。

体を鍛えていつまでも元気で僕らに歌を聞かせ続けてください。と切に願ってしまいます。

トラック・インプレッション

で、曲なのですが、面白いと思ったのが2曲目の「嘆きのコーヒーサイフォン」。
竹原ピストルあたりを意識している訳ではないとは思うが、これだけ遊び要素のある楽しい曲を剛が作るとは思いませんでした。
剛しか出せないラップ?が中盤からマシンガンのごとく続いていき、あまりにもらしいラップ?で笑ってしまいます。
特に後半の「とりあえず一辺そのパソコン閉じろや!」からの流れは最高に面白いです。

3曲目の「Loser」も結構、救いのない曲なのですが剛が「俺は唄う、敗北のメロディ、泣きながら唄う、敗北のメロディ」とか歌われると勇気付けられる気分になります。結局、人間は勝つなんてことはないし、負けて続けてもうなだれずにあきらめるなというメッセージのように感じました。ちょっと軽くEDM的なサウンドになっているところが新境地ですかね。

あとは5曲目の「マジヤベエ! 」もリフがカッコ良い典型的なロックンロールナンバーですが、楽しんで作って歌っているようで、聞いてるこっちも楽しくなってきます。

4曲目「かあちゃんの歌」6曲目「ガーベラ2017」9曲目「誰かがこの僕を」はしっとりしたナンバーだが、90年代の力が入りすぎ(僕はそう感じてました)の剛とは違う、初期の剛のファンが求める柔らかさも感じられる優しさを強く感じつつ、年をとったことによる包容力を感じました。
シンプルながらも滋味深い、時代にそぐわない部分があるかもしれませんが、根本的に人はこんな背中を優しくさすってくれたり、軽く押してくれる曲をいつの時代も求めているの思います。

Amazon等のレビューをつらつらと読んでもそう感じるが、このアルバムに限らず、最近の剛のアルバムはその時代時代でついたファンによって感じ方が違うんだなぁと感じます。

あと、そんな時代からのリスナーながらも、仕事や出不精だったり家庭をもってからは少ない小遣いを理由にしつつ、今まで一回もライブにいったことがないので、一生に最低一回はライヴに行きたいです。

参考サイト

ORICON NEWSサイトにこのアルバムリリース時の剛のインタビューが掲載されてました。結構長いインタビューなのでまだ読み切れてませんが今の剛の音楽や人生に対する気持ちを理解するにはいい機会だと思います。

何故、長渕剛の歌は男の心を揺さぶるのか。オリコンだけに語ってくれた、独占インタビューを2回に渡って特集する。第1弾は8月16日にリリースされる5年3カ月ぶりのオリジナルアルバム『BLACK TRAIN』の制作秘話や楽曲に込めた想いに迫った。

長渕剛5年3カ月ぶりのアルバム「BLACK TRAIN」から見る“熱さ”の源とは | ORICON NEWS

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