タフ (TOUGH) – 中島美嘉 (Mika Nakashima)

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  • リリース日:2017年3月22日
  • 個人評価:★★★★

今回は2017年にリリースされた中島美嘉 (Mika Nakashima)の8枚目のオリジナル・アルバムの タフを紹介します。

2017,2018年リリースのアルバム・インプレッション群は、私が3年以上前の2019年頃にテキストに書きためた感想をリライトした蔵出しです。
稚拙だったり的外れだったりしますが、誤字脱字ベースの修正メインとし、あまり不必要な加筆はせずにアップします。

4年ぶりのオリジナル・アルバム。安心印の出来です

ブログ紹介は現在の次作の9作目のJOKERと逆転してしまいました。こちらのインプレッションはこちらのリンクからどうぞ。

TOUGH [ 中島美嘉 ]

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感想(1件)

中島美嘉のアルバムは、「LIFE」という曲が好きになり、ふとしたきっかけで5枚目のアルバムの「Voice」を聞いて以来、表現力の豊かさと曲もアルバムも凛とした雰囲気が大好きになり、その後の全てのアルバムを聴いてます。

新作を問答無用に購入する歌手の一人で、カバーアルバムやベストアルバムとかの企画盤はレンタルだけどオリジナルアルバムは全て買っています。

「STARS」や「WILL」とか初期のヒット曲を聴いたときは個性的な歌手だな程度しか思いませんでしたが、「Voice」以降のアルバムを聴いていると非常にアーティスティックで、アルバムトータルの完成度が非常に高いです。

捨て曲がない曲単位の完成度も周りのスタッフに恵まれながらコンスタントに活動できている証しかなと感じられます。
とにかく毎回曲の完成度が高いというよりも、中島美嘉が歌うと曲のポテンシャルを最大限に高めることが出来るのだと思います。

そして今回のアルバムも期待にそれず良いアルバムです。

アルバムタイトルについては、タワレコの紹介サイトに美嘉さんのコメントが記載されてました。
クールでツンデレなイメージがありますが、ファンを大切にする姿勢が美嘉さんらしいです。

2月22日発売のニュー・シングル『恋をする』に続き、アルバム『TOUGH』のリリースが決定。2013年1月にリリースしたアルバム『REAL』から実に4年振りとなる本作。自ら発案したタイトル『TOUGH』には、「痛みや悲しみに寄り添えるアーティストでありたい」と語る通り、強い愛と歌う事への決意が込められた中島美嘉の真骨頂と言える作品に仕上がっている。

中島美嘉、4年振りとなるニュー・アルバム『TOUGH』が3月22日リリース | TOWER RECORDS ONLINE

ちなみに上記引用にあるシングル「恋をする」は初期のファースト、セカンド当たりの初々しい頃にかなり近く、往年からのファンには懐かしさも感じるようなポップでアップな恋愛チューンでこのアルバムの先行シングルです。このアルバムの3曲目に入ってます。

タイアップが多いのでニューアルバムとして物足りないと新作が出るたびに他のレビューに書かれているのを見ることがありますが、往来あまりシングルや曲単位の購入やストリーミング視聴をしない人間としては、タイアップでちょっと聞いたことがあるかなという曲がある程度で毎回新作として楽しむことができます。

今回も1曲目の「花束」での歌声が聞こえた瞬間に問答無用に名曲、名盤確定です。
今回の曲はメジャーなソングライターの曲が並んでおり、この曲は玉置浩二の提供曲ですね。そう言われれば玉置さんらしいメロディの曲ですが美嘉さんが歌うとグッと艶やかになります。

「僕が死のうと思ったのは」なんて、amazarashi からの提供曲で、amazarashiのベスト盤にも収められてますが、中島美嘉バージョンは格別です。
後ろ向きなテーマの曲のように感じますが、中盤から非常に前向きな歌詞世界が感じられ、フレーズ毎に胸に刺さる曲に仕上げられてます。
今の美嘉さんの代表的な曲になっていてライヴでも大切に歌われています。
2022年に公開されたTHE FIRST TAKEバージョンが特に絶品です。

中島美嘉 – 僕が死のうと思ったのは / THE FIRST TAKE

加藤ミリヤと共演の4曲目「Fighter」,13曲目「Gift」も良いですね。
公私ともに親交がある二人なので音楽に対する共感性や息もあっています。
特に「Gift」は個性的な二人らしいありのままでいることを誇るような前向きな歌詞と元気になれる曲です。

7曲目の「ビルカゼスイミングスクール feat. SALU」ちょっとした新境地の一つですね。スローなヒップホップチューンでSALUという男性ラッパーとのコラボです。
美嘉さんは柔らかなコーラス部分を担当しています。

11曲目の「愛の歌」は最近の美嘉さんのアルバムに1曲は入っているエヴァーグリーン系のメロディアス極地の歌です。

その他にもいつもながらのバラード・ロック・ポップス・フォーク・ダンスとバラエティ豊かな曲が並びますが、今回はいつもと比べて曲の粒揃い感とアルバムトータルの流れの美しさが希薄かなと若干感じました。

流石に今まで完成度の高いアルバムが続いてましたが、ヒップホップ曲を取り入れたりしてますが、目新しさに欠ける感じが少なく、今度は、今までなかった EDM, エレクトロ・サウンドとかを大幅に取り入れたりするような挑戦をしてほしいですね。
きっと海外のセレブ歌姫にも負けない作品が聴けると思ってます。

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