- リリース日:2017年3月29日
- 個人評価:★★★☆
現代社会のストーリーテラー、メッセンジャーamazarashiの一端に触れれるベストアルバムです
今回は2017年にリリースされたamazarashiのベスト・アルバムの [メッセージボトル] (Message Bottle)を紹介します。
2017,2018年リリースのアルバム・インプレッション群は、私が3年以上前の2019年頃にテキストに書きためた感想をリライトした蔵出しです。
稚拙だったり的外れだったりしますが、誤字脱字ベースの修正メインとし、あまり不必要な加筆はせずにアップします。
メッセージボトル (通常盤 2CD) [ amazarashi ] 価格:2,679円 |
アルバム・インプレッション
中島美嘉のカバーアルバム[ROOT S~Piano & Voice~]で「ひろ」をめっちゃ好きになり、気になっていた amazarashi のこのベストアルバムを聴きました。
僕は全生産限定盤を購入したのですが、CDは3枚とお腹いっぱいな位な曲が入っていて、やっぱり曲数は1CDフルくらいに絞ってもよいと感じました。
個人的にベストアルバムって、「もっと聴きたい、アーティストのこともっと知りたい」と思わせることが重要だと思うので…
このベストがリリースされた2017年は、安室奈美恵とか Superfly等のメジャーどころが3枚組のヒット曲満載のベストアルバムを出して内容も充実してたけど、amazarashi はこのボリュームはちょと辛かった。
でも何度か聴いてたらこの曲数でこそamazarashiを知れる最低限なのかなとも思いましたが。
中島美嘉のカバーの「ひろ」と彼女への書き下ろしのシングルの「僕が死のうと思ったのは」だけ知っていてましたが、やはりこの2曲が特出してます。
とはいいつつも、その他にも佳曲が並ぶベスト盤です。
音はアコースティック系という訳でもなく結構Jロック的で、時にヒリヒリした言葉の感触と、往年の70,80年代の日本のビッグなシンガーソングライターとは異なる現代的な言葉が刺さる感覚があります。
やはりamazarashiの魅力は歌詞ですが、ストーリー仕立てになっているかと思いきや、すっとシンプルに心の中で理解できるものは意外と少なく、じっくり聴いてみる、と、秋田ひろむの活舌良くはっきりとした歌い方がしっかりリスナーに届いて、言葉・単語しっかり刺さってくるのではないでしょうか。
このアーティストを聴くときはながら聴きいけません。
投げられた言葉に身を委ね解釈しようと試み続けることが必要だったりします。
そこまでする必要のないamazarashi感性にフィットしてファンになる人もいるかとは思うのですが。
お買い得感を重視したベストという特性上、アルバムのトータル性よりも聴き手もそれぞれ独立したピース(曲)を聞いていくという感覚が強いため、選曲・曲順を気にして作っているとは感じつつも、ピースを際立たせて聴かせられてないように感じました。
正直、こんな感じで聴き込めてないことがバレバレなインプレッションになってしまいましたが、1つのスイート(オリジナル・アルバム)として改めて新作を聞いてみたくなるミュージシャンです。
新たな気持ちで次のオリジナル・アルバムを聴いてみたいです。
参考サイト
所属レーベルのSONYMUSIC のサイトにこのベストアルバムの秋田ひろむの全曲紹介が掲載されています。全ての曲の背景を長々とは話さずちょっとした思いやエピソードが書いてあるので彼のインスピレーションに触れながら曲を聴く手助けになると思います。
ベストアルバム「メッセージボトル」の秋田ひろむによる、収録曲26曲の全曲レビューを特設サイトで公開しました。
秋田ひろむによる「メッセージボトル」収録曲、全曲レビューを公開 | SONYMUSIC
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